宮崎メイドの土産菓子を全国へ。「お菓子の昭栄堂」|宮崎県都城市ふるさと納税特設サイト

宮崎メイドの土産菓子を全国へ。「お菓子の昭栄堂」

 「宮崎の土産菓子の8割が県外生産という状況を少しでも変えたい」。そんな思いでつくりあげた「菓心(かしん)なごみ」が大ヒット!現在、宮崎ブーゲンビリア空港はもちろん、東京の高級スーパーなどでも取り扱われ、人気となっています。その生みの親が「お菓子の昭栄堂」4代目社長・遠武憲明さん。今回は遠武さんに、お店の歩みや今後のビジョンについて伺ってみました。

 

あえて地方の繁盛店で修業
学んだ技術や経験を自店で発揮

 1901年、遠武さんの曽祖父が創業した「お菓子の昭栄堂」。「明治に入って曽祖父が砂糖やお菓子を扱う商売をはじめ、それをきっかけに自ら“からいも飴”などのお菓子をつくりはじめたと伝え聞いています。その後、祖父と父が店を継ぎ、私も幼い頃から跡取りになるように言われてきたのですが、実はそれが嫌でして(笑)。学生時代は会社員がかっこよく見え、都会の暮らしにも憧れがあって銀行員を目指していました。でも、そんな頃、父が病気になり、就職も氷河期で…。いろんなことが重なってこれは家業を継ぐタイミングなのかもしれないと思い、在学中から長崎で繁盛していた菓子店でアルバイトしました。卒業後は東京の製菓専門学校へ進学し、東京でも経験を積んだのですが“東京のお菓子は少し都会的過ぎる。都城に戻る自分にとっては、地方の繁盛店の方が参考になるのでは?”と、再度お世話になった長崎のお店の門を叩き、学び直させてもらいました」。様々な場所で育んだ知識と経験を携えて、都城に帰郷。遠武さんの挑戦がはじまりました。

 

宮崎産の名菓をつくりたい!
渾身の力を注ぎ、完成した「菓心なごみ」

 帰郷後、遠武さんが知ったのは、宮崎県のお土産菓子の8割以上が県外で生産されているという事実。「せっかく県内にいい素材があって、いいお菓子屋がたくさんあるのになぜだろう?と疑問が湧きました」。そこでこの状況を打破するべく、開発したのが今や看板商品の「菓心なごみ」。「うちはもともと和菓子屋なので、和の素材を使いつつ、現代風の味や食感を取り入れるように心がけました。洋菓子で学んだスペイン菓子“ボルボローネ”をヒントに、和風にアレンジし、口当たりが軽く、口の中で溶けていくような食感の“菓心なごみ”を一年をかけて完成しました」。宮崎県製造のバター(デーリィ南日本酪農協同株式会社のもの)や大豆、九州産小麦、鹿児島産さつまいもや抹茶など、素材を厳選し、添加物も不使用とこだわり抜いた「菓心なごみ」でしたが、販売当初はまったく売れなかったのだとか。「1日に1袋とかで(笑)。これではなんとかしなければとパッケージを変え、催事にも積極的に参加しました」。遠武さんの積極的な営業活動もあって、その美味しさは徐々に口コミで広がり、「菓心なごみ」は宮崎空港やシェルガーデン、小田急OXなどの高級スーパーでも扱われるようになり、全国菓子博覧会で農林水産大臣賞も受賞しました。

 

1歳の誕生日ケーキプレゼントで
地元に貢献!

 都城市民ならほとんどの人が知っている「お菓子の昭栄堂」の「1歳のお誕生日ケーキプレゼント」。1歳の誕生日を迎えるお子さん全員(事前申し込みが必要)に、誕生日のケーキを無料でプレゼントするというもの。当初年間200台程度からスタートしたこの企画も、今では年間1000台を超えています。この数、なんと都城で誕生する子どもの数の半数以上!「帰郷した時、お店が本当に暇で、お客様もご年配の方ばかりでした。もっと若い層のお客様にも来てほしいというのと、100年以上この土地で商売をさせていただいてきたので、何か地域のために貢献できたらと考え、この企画をはじめました。今は核家族化も進んでいますが、ケーキがあれば家族が集まりますよね。そんな時間を提供できることもお菓子屋としての喜びです」。二人目でも三人目でも、はじめてのお誕生日は「お菓子の昭栄堂」のケーキ。それが都城のスタンダードとなっています。

 

人を大切にしたい。だからこそ
「菓子店」から「菓子メーカー」を目指す

 “地域に愛される菓子店でありながら、スタッフの生活をきちんと守っていける菓子メーカーでもありたい”…今、遠武さんが描く未来です。「修業時代は残業ばかりで休日も返上というのが普通でした。職人なので仕方がないとは思っていましたが、これからの時代にその考え方は合っていないのかもしれないと。店はきちんと営みつつ、土産菓子の販路も広げ、1メーカーとして成長することがこれからの課題です」。その取り組みの一環として、生産効率化を図るために新しく機械も導入。これにより職人が数日かかっていたことが、1日で終わり、味もよくなったのだとか。「機械を導入し、作業スピードが圧倒的に早くなりました。個包装もすぐにできるので出来立ての風味を保てるんです。常に安定した味を出せるようになったことで、製品のレベルが上がりました」。人を大切に、地元に貢献しながら企業として発展させること。遠武さんの挑戦はこれからも続きます。

 

 

<編集部コメント>

1歳のお誕生日ケーキプレゼントをはじめたのは「土産菓子で利益をあげた分、地元に還元したい」という理由もあったのだとか。取材時もお客様が途絶えることのなかった「お菓子の昭栄堂」。これからも都城で愛されること間違いなし!です(N)

 


「菓心なごみ」同様、お店の看板商品となっているのが都城にある国天然記念物「関之尾滝の甌穴群(おうけつ)」をイメージした「関之尾せんべい」。こちらは遠武さんのお父様がつくっている

 


お誕生日ケーキの申し込み用紙。都城にある「子どもの成長を祝う会」では、はじめての誕生日を迎えるベビーのために、ケーキをはじめ様々なプレゼントを用意。大好評となっている

 


洋生菓子から、「いこもち」などの伝統菓子、和菓子に至るまで、店内はバリエーション豊富なお菓子が並ぶ

 


高級スーパーなどでは、パッケージとコンセプトを変えた「菓心なごみ」の関連商品「九州純バタークッキー」が販売されている

 


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