宮崎に「SNOOUP(スヌープ)」あり。そんな未来への予感が膨らむ 「株式会社N more(エヌモア)」|宮崎県都城市ふるさと納税特設サイト

宮崎に「SNOOUP(スヌープ)」あり。そんな未来への予感が膨らむ 「株式会社N more(エヌモア)」

 2010年の開業以来、県内外に続々と出店し、2020年現在7店舗を展開。快進撃を続ける元気なトマトラーメンの店「SNOOUP」(スヌープ)(元「麺屋とまと」)。地元では“トマラーの店”と呼ばれて親しまれ、朝から訪れる人が後を絶たない人気店となっています。今回はその経営会社である「株式会社Nmore」のアシスタントマネージャー・成山祐二さんに、これまでの歩みや目指す未来について伺いました。

 

すべてがゼロからのスタート。
日々向上、日々楽しく!

 10年前、東京で音楽活動をしていたオーナー・安藤さんが豊かな場所で子育てをしたいと都城に帰郷したのが「SNOOUP」のはじまりでした。「オーナーの安藤と自分は小学校からの同級生なんです。彼が帰郷して、ラーメン店をやるから一緒にやろう!と誘われていたのですが、なかなかふんぎりがつかず…。でも、最初の店作りからずっとこの店には関わってきました。1号店「麺屋とまと」は改装業者も入れずに友達みんなで手づくりしました」。オーナーが東京で食べて、その味に惚れ込んだトマトラーメン。知識も経験もなかったものの、自分たちで日々試行錯誤を重ね、やっと店で出せる1杯が完成したのが2010年。「そこにあったのは彼の希望と情熱だけ。最初は“トマトのラーメン?”と珍しがられ、地元のみなさんに受け入れてもらえるのか心配でしたが、オーナーの飽くなき探究心で改良を重ねるごとに美味しくなっていき、徐々に口コミでお客様が増えていきました。自分も1年半前から合流し、毎日勉強することばかりですが、本当に楽しく仕事させてもらっています」。

 

身体にいいもの、がコンセプト。
地元の素材もふんだんに使用

 「SNOOUP」の看板メニューであるトマトラーメン。使っているのは有機農業先進国・イタリアの契約農家が育てたオーガニック完熟トマトです。「当初から“身体に優しいラーメン”がコンセプトだったので、いい有機栽培のトマトを探し求めていました。そこで出会ったのが今使っているトマト。コクと甘味、酸味のバランスがしっかりしていて、味も安定していますし、量も確保できる。6万缶を購入し、プライベートブランドのトマトとしてラベルも自分たちで作り、貼ってもらっています」。店の壁面にはこのトマト缶がぎっしりとディスプレイ!店の楽しい世界観が伝わってきます。また、味の要となるスープの鶏も2018年開催の「地鶏・銘柄鶏好感度コンテスト」で日本一に輝いた鹿児島・出水市(いずみし)の「南国元気鶏」を採用。飼育から捌かれるところまですべてをスタッフで見学し、その品質の良さを体感したことから使用に至ったそうです。

 さらに素晴らしいのは自家製麺。小麦粉は北海道産の高級小麦「春よ恋」、宮崎県高原町産の「ハナドウ小麦」、九州産「ミナミノカオリ」の3種を独自にブレンド、卵は都城産の「きみ恋卵」を使っています。豆乳とウコンを加えたオリジナル麺は喉越しよく、風味豊か。他では真似できない美味しさです。

 

ひとりのアイデアや想いを形に!
働きやすさも成長の秘密

 取材に伺ったのは開店前の仕込み時間。なんとここ都北店のスタッフは成山さん以外すべて女性!手際よく、そして楽しそうに開店準備をしている姿が印象的です。「スープもソースも店舗ごとに朝仕込んでいます。レシピはスタッフ皆にオープンなので、皆で協力しながら、仕込みが進められます。自分以外が全員女性スタッフでも全然違和感を感じたことはないですね。皆、本当に仕事熱心だし、根性や責任感もある。本当に素晴らしいと思っています」。とはいえ、ラーメン店の仕事は力仕事もあれば、火を使う危険性もある。そんなリスクを少しでも解消し、女性でも働きやすいようにと、「SNOOUP」ではオーダーが入ってからパスタを作るようにフライパンで1杯ずつ仕上げていたラーメンを、鍋で仕上げるように。これにより油が飛んで火傷をするということも回避できるようになったそうです。また、スープとソースを開店前に合わせておくことでつくりやすく、そしてお客様にも早くラーメンを提供できるようになったとか。「みんなが働きやすい職場であることが一番です」と成山さん。

 さらに、スタッフの「仕事が終わってからコーヒーが飲みたい」という発言からスタートしたのが併設されているカフェです。ここではスペシャリティコーヒーをはじめ、シェイクやスムージーなど多彩なメニューを展開しています。「コーヒーはもちろん、使っているいちごや抹茶も無農薬。地元にあるこだわりのコーヒー店に焙煎してもらった豆をここでブレンドしています。朝、仕事に行く前にコーヒーを買いに来る方も多いですし、ラーメンを食べずにお茶だけしにくる方もいらっしゃいます」。何かを始めるなら徹底的にやる、「SNOOUP」のそんな姿勢が伝わってきます。

 

「息子に送ってあげたい」
お客様の一言から誕生した
「イージーソース」

 現在「Nmore」がふるさと納税返礼品として提供している「SNOOUP EASY SAUCE」です。これは「上京した息子にこの味を食べさせてあげたい」というお客様の声から開発がスタートしたもの。「せっかくつくるなら、ラーメン以外にも用途が広いものを」とのテーマで試作がスタートし、このソースを生産するために新たに工房も併設しました。「これ1本で、ラーメン、チキン煮込み、ボンゴレロッソなど、さまざまな料理にアレンジできます。温めて絡めるだけで美味しく調理できるので“イージーソース”と名付けました」。スニーカーのボックスのようなパッケージに入ったセットはオシャレ感があり、ギフトにも喜ばれているそうです。

 「きっかけを与えてくれたお客様にも喜んでもらえて、自分たちも本当に嬉しかったですね。実は今年、都城市内にチキン南蛮専門店「NERDBIRD(ナードバード)」もオープンしました。これからこの店の店舗展開にも力を入れていきたいと思っています。これからもずっと宮崎から美味しいものを発信していきたいですし、霧島酒造さんやハンズマンさんのように、宮崎といえばあの会社!と言われるようになりたいですね」と成山さん。そんな未来も遠くないように思えてなりません。

 

 

<編集部コメント>

 取材後にいただいたトマトラーメンがあまりに美味しく、イージーソースを購入。自宅で好きな麺や具材を入れてラーメンを作ってみましたが、ソースが旨味たっぷりなので、簡単に美味しくできました。また、カフェのコーヒーも美味!エスプレッソバナナシェイク、超〜オススメです(N)

 

ラーメンのトッピングに使われているみずみずしい小松菜も都城産

 

仕事熱心な成山さん。休日もオーナーやスタッフとさまざまな飲食店を訪れ、味やサービスを勉強しているそう

 

店の壁面にずらりとディスプレイされたオリジナルのトマト缶。ラベルのデザインはオーナーが担当

 

キャッチーで“映える”外観。ちなみに店名の「SNOOUP」とは“SOUP”と“NOODLE”と“UP”を組み合わせた造語。「スープとヌードルを常にアップデートしていく」という想いが込められている

 

開店と同時にお客様が続々と。老若男女問わず、地元で愛されているのが伝わる

 

こちらがお店の前につくられた工房。ここでイージーソースを製造

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