花を贈る=心を贈る。お客様の想いをバルーンに込めて 「元明(がんみょう)生花店」|宮崎県都城市ふるさと納税特設サイト

花を贈る=心を贈る。お客様の想いをバルーンに込めて 「元明(がんみょう)生花店」

 ここ数年、人気急上昇のドライフラワー。生花とは違うアンティークにも似た魅力があり、インテリアとして楽しむ人が増えています。そんなドライフラワーを直系25〜30cmほどのバルーンの中に入れたバルーンフラワーで人気を博しているのが「元明(がんみょう)生花店」です。バルーンフラワーは購入時の状態が長くキープでき、簡単なメッセージも入れられるとあって、お誕生日や母の日など、記念日ギフトとしてもピッタリ!早速、制作の現場に伺ってきました。

 

ハンドメイド好きが高じ
バルーンフラワーの制作をスタート

 ご自宅敷地内にあるかわいいコンテナ。このアトリエでバルーンフラワーをつくっているのが元明綾日(がんみょうあやか)さんです。都城出身の綾日さんは、保育士を目指して福岡で学び、ご主人・将光(まさみつ)さんとの結婚を機に帰郷しました。「夫はお花屋さんで働いていて、お客様のイメージに合わせたアレンジメントを得意としていました。もともと私たちは“人”や“モノづくり”が好きだったので〈お花を通じて、いろんな方と触れ合いたい〉〈自分たちらしい個性が出せるお店を持ちたい〉と思うようになり、2021年に独立開業しました」。ハンドメイドが得意で手先が器用な綾日さんは、生花だけではなくドライフラワーにもチャレンジしたいと将光さんに相談。しかし、将光さんは当初「ドライフラワーは素朴で素敵だけど、花や葉が落ちてきたり、ホコリが溜まったりするので衛生的じゃない」と反対しました。諦めきれなかった綾日さんは、当時韓国などで流行していたバルーンフラワーを見て「これだ!」と閃き、さまざまな素材のバルーンを取り寄せて試作をスタート。将光さんも「これなら衛生的にも問題ないね」と納得し、ふたりで本格的にバルーンフラワーの制作をはじめました。

 

お見舞いにも安心して贈れるバルーンフラワー。
贈る人の想いに感動をもらう日々

 2021年に開業した「元明生花店」。お客様第1号は元明さんのお嬢さん(小学生)の同級生でした。「お母様と一緒にお花を買いにきてくれたんです。しかし、数ヶ月後、その子が重い病気で入院していることを知りました。その子は病室にお花を飾りたくても、衛生的な問題から生花を置くことが許されなかったらしいんです。そこでお母様が医師に〈バルーンフラワーだったらどうか?〉と聞いたところ〈それなら問題ない〉と許可がでて、うちのバルーンフラワーを飾ることができたそう。この話を聞いた時は本当に嬉しかったですし、バルーンフラワーがこんな風に役に立てるんだ!と教わりました」。バルーンフラワーの新たな可能性を感じた綾日さん。以来、お客様に寄り添いたいという気持ちが一層強くなりました。

 「あるお客様は認知症で施設に入居されているお母様に〈ありがとう〉のメッセージを入れて贈られました。バルーンなら天井や壁に吊るせるので場所もとらないし、スタッフの方に花瓶の水を変える手間もかけないから助かる!と喜んでいただけました。お母様はプレゼントを贈られたことを理解できないかもしれないとのことでしたが、その〈ありがとう〉の一言に、お客様のどれだけの想いが込められていたのかと想像するだけで、心が温かくなりました」。綾日さんはお客様の想いをしっかりと受け止めて、日々バルーンと向き合っています。

 

使い方はアイデア次第!
“今”という時代に感じる花のニーズ

 綾日さんがこだわっているのはドライフラワーの発色。「ドライフラワーは生花を楽しんだ後につくるイメージがあるかもしれませんが、うちはその花の一番きれいな瞬間を残したいので、仕入れたらすぐに干します」。そのセンスの良さから、「元明生花店」のドライフラワーは口コミで人気が広がり、リピーターも増加中です。「バルーンフラワーだと見た目も可愛くて、悲しみが和らぐと、葬儀の祭壇に飾られた方もいました。コロナ禍で結婚式を控えていたふたりにお祝いの品として贈る方も。やっぱりお花って手紙のようなもので、ストレートにその人の気持ちを伝える不思議なチカラがあります。花のある暮らしは気持ちを豊かにしてくれる。これからバルーンフラワーがギフトの定番アイテムとして定着していけばいいなと思っています」。現在、生花やバルーンフラワーは予約販売を行なっており、インスタグラム(@_g.flower)のDMでオーダーを受け、全国に発送しています。

 

周囲が温かく、子育てもしやすい。
都城で暮らす幸せを実感

 現在、子育て真っ只中の元明家。綾日さんは都城の子育てのしやすさを日々実感しているそうです。「とにかくこの街の“人”がいい。相談できる人がたくさんいて、みんなの中に〈誰か困っている人がいたら助けてあげよう!〉という気風がある。友達だからとか、家族だからという枠を超えた助け合い精神が根付いている街だと思います。子育ても決して孤独になることはないですね。それに都城の人って新しいモノやお店など、トレンドにも敏感で、独自の感性を持っているので、私も日々、刺激をもらっています。もちろん、美味しいモノも豊富ですし、それを育む自然もいい。私は一度福岡で暮らしていましたが、都城に帰るといつも“あー、空気がおいしい!酸素吸おう!”って感じていました(笑)。季節ごとに“あ〜ここ知らなかった”っていう美しい風景にも出会えるし、子どもたちにも見せてあげられる。これからも大好きな都城で、家族とともに幸せな時間を過ごしていきたいですね」。

 

 

<編集部コメント>

お客様とのエピソードを語りながら、時に目頭を熱くしていた元明さん。話を伺う側もジーン!と感動しました。ドライフラワーの難点をうまく解消できるバルーンフラワー。これからも人気が高まっていくような予感がします(N)

 

時々、都城IC近くの「JA都城 朝霧の里みやこんじょ直売所ATOM」にも出店している

 

特殊なビニール素材の端をカットし、ドライフラワーを入れて圧着。膨らませてバルーンにする

 

ドライフラワーだけではなく、さまざまなアイテムが入れられるのもバルーンの魅力

 

アトリエには色鮮やかなドライフラワーがストックされている

 

還暦祝いのアレンジ。生花とバルーンを組み合わせることも可能

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