生まれ変わり、進化し続ける「安藤酒店」三代目の挑戦。|宮崎県都城市ふるさと納税特設サイト

生まれ変わり、進化し続ける「安藤酒店」三代目の挑戦。

 昭和27(1952)年の創業以来、都城市山田町で地元の人たちに親しまれきた「安藤酒店」。店内には、地元の焼酎をはじめ、有名銘柄の日本酒、オーガニックワインなど、左党も一目置くこだわりの酒が並んでいます。現在、店を切り盛りするのは、三代目・安藤有一郎さん・幸恵さんご夫妻。2009年に店を継ぎ、先代からの店とはまったく違うスタイルの酒販店を作り上げています。そのこだわり、店のこれからについて伺いました。

 

なんとしても、この店を残したい

 「安藤酒店」が現在のラインナップになったのは10年前のこと。それまでは、酒の他に食料品や日用品などを販売する“町の萬屋”的な存在として親しまれていました。しかし、スーパーやディスカウントショップの台頭、酒の販売自由化により経営は厳しくなるばかり。安藤さんはその状況を目の当たりにして一念発起し、店を継ぐ決意をしました。
 「当時は他県でサラリーマンをしていましたが、実家に帰ってくるたびに店が寂れていくのを見ていると、このままでは店がなくなってしまう、僕がどうにかしなくちゃ…、と思ったんです。両親は自分たちの代でやめようと思っていて、僕が継ぐことには大反対でした。しかし、生まれ育ってきた店をどうにかして残したい…という気持ちは変わらず。なんとか両親を説得して店を継ぐことにしました」。

 

己は何者か、何がしたいか、を問われる日々

 店を継ぐと決めたものの、何から手を付けてよいかわからない日々の中、安藤さんはまず酒屋さんや酒蔵を巡りはじめました。宮崎県内はもちろん、九州、そして全国にまで足を運びました。
 「店や蔵元を訪ねると、「君は何がしたいの?」「どんな店なの?」と問われ、答えられずにいると、「あんたに卸す酒はない」「そんなんじゃダメだよ」と門前払い。かなりへこみました……」と安藤さん。
 そんな時、厳しいながらも救いの手を差し伸べてくれたのが「久保田」で知られる新潟県の朝日酒造の担当者。まずは、安藤酒店をどうしたいのか?その思いに対しての店づくりを親身になってアドバイスいただき、そこから新生「安藤酒店」がスタートしました。「朝日酒造」との取引きをきっかけに、人の輪が広がっていき、「自信を持って販売できる本物の酒を揃え、お客様に未知なる味に出会っていただく」という店の方向性も固まっていきました。

 

柳田酒造との貴重な出会い

 「朝日酒造」が生みの親なら、育ての親は「柳田酒造」。
 「独特な作り方をする蔵で、地元にこんな個性的な蔵元があることは驚きでした」。
 柳田酒造は、都城で最も歴史ある焼酎蔵。芋主流の宮崎において、あえて麦焼酎を作り続けてきた珍しい蔵元です。現在蔵を守る5代目はもともとエンジニアで、蒸留機を自ら改良するほどの凝り性。その改良の結果生まれたのが「赤鹿毛」で、今や全国にファンを持つ知る人ぞ知る名酒です。安藤酒店では、「赤鹿毛」をはじめ、JALのファーストクラスで提供されている「青鹿毛」、5代目が復活させた芋焼酎「千本桜」などを扱っています。安藤さんは、今でも頻繁に蔵元に足を運び、仕込みの時期には手伝いをするなど、交流を深めているそうです。

 

全国には都城の魅力を、
地元には酒の面白さを伝えたい

 宮崎は日本酒愛好家が少ないとはいえ、「久保田」を買いに店に来てくれたり、ふるさと納税で「柳田酒造」の焼酎を買った人が「おまかせするから都城の焼酎を送って」と言われたり…。そんな経験の積み重ねの中で安藤さんは徐々に自店の果たす役割がわかってきたのだとか。販売だけでなく、地元の食品加工会社とコラボしたイベントやオーガニックワインの会など、さまざまなイベントを開催し、味だけでなく、その楽しみ方も紹介しています。
「祖父である初代が、「いつか自由化になって酒屋が厳しくなるけど、コンビニにはするな。自分たちの意思で商売ができなくなるから…」と言い残したのを思い出します」。
初代の意思をしっかりと受け継ぎながら、進化する酒屋として、これからも人と酒との素敵な出会いを提供してくれそうです。

 


「作り手の想いを伝えることで、飲む人の心が豊かになって欲しい」と妻の幸恵さん
 


都城市山田町、谷頭駅すぐそばの県道45号沿いにあります

 


改装前の「安藤酒店」。米や洗剤など、生活必需品全般を扱っていました
 


再スタートの道標を示してくれた「朝日酒造」の久保田

 


こだわりの酒造りをする「柳田酒造」の青鹿毛、赤鹿毛、千本桜

 


地元で豚加工品を作る「栗山ノーサン」の豚足とコラボしたイベント「とんそくナイト」の様子

 


長い付き合いを物語る「霧島酒造」や「柳田酒造」の古い酒瓶

 


こだわりのインポーター「MAVIE」のオーガニックワイン

 

<編集部コメント>

ゆっくり、じっくり、自分なりの店づくりをされている「安藤酒店」さん。将来に向かって真っすぐに行動するご主人、それをしっかりとサポートする奥様、お二人の息もぴったり。お二人にお話しを伺っていると、どのお酒も飲んでみたくなりました。

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