パイプ車庫の圧倒的国内シェアを誇る開発型企業「南榮工業 株式会社」|宮崎県都城市ふるさと納税特設サイト

パイプ車庫の圧倒的国内シェアを誇る開発型企業「南榮工業 株式会社」

 農業用ビニールハウスのメーカーとしてスタートし、都城市内のホームセンター「サンパーク」や、農業用ドローンなどを扱う「ジャパンドローンセンター」など、多彩な事業を展開する「南榮工業株式会社」(以下:南榮工業)。その主力商品となっているのが車のパイプ車庫や自転車・バイクのサイクルハウスです。「時代の流れを柔軟に捉えて、常に開発型企業として果敢に事業に取り組んでいきたいと考えています」と企画開発室・室長の石神幸一良(いしがみこういちろう)さん(写真中央)。今回は石神さんと営業部・次長の榎木伸悟(写真左)さん、椎屋佑亮(しいやゆうすけ)さん(写真右)の3人にお話をうかがいました。

 

家業に無関心だった学生時代
モノづくりがしたいと都城へ帰郷
待っていたのは幸福度の高い暮らし

南榮工業の創業は昭和37年。石神さんの祖父・榮志(えいし)さんがビニールハウス用のビニール加工工場をつくったことが原点でした。

石神さん:もともと農家の家系だったので、農業に何が必要かよくわかっていたんだと思います。とはいえ、実は私自身は後継者になる意思が全くなかったので、入社するまで家業のことは全然知らなかった(笑)。都城に戻る前は東京にいて、まったく違った業界で働いていましたが、社会人になって改めて、自分の祖父や父が人生をかけてきた仕事がどんなものなのか、興味を持つようになりました。また、もともとモノづくりに関心があったこともあり、家業でその夢を実現させよう!と帰郷を決意しました。

10数年ぶりに戻った都城ではライフスタイルも激変!以前は往復2〜3時間かかっていた通勤時間も今や15分に。帰宅も早くて22時、遅い時は深夜2時だったのが、毎日17時30分には退社という生活になり、公私ともに充実の日々を送れるようになったそうです。

石神さん:人間らしい生活ができるようになりました(笑)。やはりモノづくりに環境は大事。何事も余裕を持って取り組めるようになった気がします。

 

使い方はアイデア次第!
シンプルで堅牢なサイクルテント

現在、南榮工業の主力商品となっているのが車のパイプ車庫や自転車・バイクのサイクルハウスです。なんとその国内シェア90%以上!腐食しにくい亜鉛メッキを施したパイプが使われ、パイプの製造から生地の加工まで都城の自社工場で一貫製造しています。

石神さん:簡単に設置できるのも魅力。DIYが苦手な人でも簡単に組み立てられるようにYouTubeのチャンネルも開設しています。

テント型のサイクルハウスは、特に火山灰の被害を受けやすい鹿児島や、冬が長い北海道などで大人気!

石神さん:シートも丈夫なので長く愛用いただけます。猟に出られる方が迷彩柄タイプを使って獲物を待ったり、ワカサギ釣りに出かける方が氷上の風除けにされたりと、いろんな使い方をされていてこちらも勉強になります。

また阪神大震災の際、南榮工業はシートやサイクルハウスを寄附し、一時避難所として利用されたそうです。そのさまざまな貢献から社内には数え切れないほどの感謝状が飾られています。

 

社内外ともに風通しがよく
いいと思ったら即、開発に反映!

商品を全国に届けるべく、日々東奔西走しているのが営業部のみなさんです。

榎木さん(写真左):私は都城市出身なのですが、この会社なら全国で戦える!と直感し、18年前に入社しました。多い年は年間150泊くらい出張していましたね。

椎屋さん(写真右):入社4年目でまだまだ勉強中なのですが、本当にいい商品なので自信をもって営業できます!

お二人とも日々仕事へのやりがいを実感しています。また、社内外ともに風通しがいいのも南榮工業の魅力の1つで、取引先やエンドユーザーからも意見が上がってくるとすぐに開発に反映しています。

榎木さん:家族的な雰囲気で、上司が部下の意見を大切にし、すぐに動いてくれるんです。

石神さん:〈こんなサイズ感のものがほしい〉〈こんなパーツがあったらいいのに〉といった声が毎日のように上がってきます。ありがたいですね。お客様に鍛えられています!

いいと思ったことはスピード感をもって商品に反映するフットワークの軽さも、ヒット商品誕生の背景にあるのかもしれません。

 

種を撒いてから口に入るまで
すべて自社の商品で賄えるように!

南榮工業は2015年から世界シェアNo.1のドローンメーカー〈DJI〉社の一次販売代理店なり、今では大手農業機器メーカーに次ぎ、国内販売数3位を誇っています。

石神さん:これからも農業を盛り上げていきたいですね。いつか種を撒いて口に入るまでに使われるすべての農業資材を、うちのブランドで展開できたらと。また、海外進出も視野に入れています。サイクルテントには日本人の〈モノを大事にする〉という感性が宿っています。商品とともにその感覚も伝えていきたいです。

榎木さん:私も海外進出には魅力を感じています。これからは日本を飛び出し、世界の展示会やその国の農業や暮らしを見て、当社の商品がどのように役に立てるのか考えてみたいです。

世界の農家に「NANEI」ブランドが知られるようになる、そんな日がくるかもしれません。

 

 

<編集部コメント>

自転車だけではなく、物置としても気軽に使えるサイクルテント。便利そうです!ぜひ、海外進出し、メイドイン都城の素晴らしさを伝えていただきたいです。(N)

 

南榮工業が手がけるホームセンター「サンパーク都城店」。鹿児島にも系列店を展開。

 

大きな鉄板コイルから、1本のパイプに仕上げていく。

 

別注でテントに好きな柄をプリントすることもできる。

 

資格が取得できるドローンスクールも行っている。また、メンテナンスなどアフターフォローも万全!

 

テントの縫製や検品などは人の目でしっかりと行われている。

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