チキン南蛮カレーに宿る想いと未来。|宮崎県都城市ふるさと納税特設サイト

はぴい チキン南蛮カレーに宿る想いと未来。

チキン南蛮カレーに宿る想いと未来。

作り手の想いが溢れるもの、というのは人の心を動かすものだ。
そんな食を求めて宮崎県都城市へ向かうことになった。

宮崎、都城市。
肉と焼酎の町として知られ、素晴らしい食肉の畜産業を営む方々、マンゴーや日向夏を代表とする果物、野菜。あの有名な霧島酒造もある美味しい食の王国だ。

そんな都城産のうまいチキンを使った新名物、チキン南蛮カレーのことはよく知っていた。それを知るきっかけは一人の人物との出会いからだった。
わたしはカレーライターを名乗り、月刊雑誌やフリーペーパー、ウェブなどのコラム連載でカレー全般と食について書いている。それら取材の中、いつからだろうか、どうしても気になる人物を事あるごとに見かけるようになった。横須賀カレーフェスティバル、神田カレーグランプリ、テレビや雑誌であの黄色いマスクを見かける日もよくある。そう、彼はいつでも黄色い目出しマスクを被っているのだ。彼はカレー王子、ルウ王子などと呼ばれ、地元都城の人気者のようだった。

彼の正体はカレー屋の店主。店は「カレー倶楽部ルウ」という名前の繁盛店だ。

直営店、プロデュース店やメニュー監修店などを地元都城を始めとして東京、大阪、福岡などに擁し、チキン南蛮カレーの通販事業と相まってその味と存在感を全国に広げつつあるカレー専門店だ。
新商品の開発やコラボレーション、イベント出店にかける情熱は強く、いつでもトピックがあるなと感じさせる。
そんなルウ王子とふとしたきっかけでSNSで繋がり、東京近郊のイベントでお会いしたりと交流を深めていった。しかしなかなか宮崎、都城の本店へお邪魔する機会は巡ってこなかった。

そんな折、私がカレー担当としてし所属する食べあるきスターチーム「食べあるキング」が食材探求プロジェクトの一環として「日本一の肉と焼酎の町」「ふるさと納税日本一」である宮崎県都城市に赴くことになったのだ。千載一遇とはこのことか。果たして多くのメンバーの中から選出をいただき、都城へ旅することとなった。テーマは「ふるさと納税日本一の宮崎都城のおいしいものに迫る」というものだ。

日本一美味しい食材が集まっているともっぱらの噂の場所、都城。まずは都城市市役所におじゃまをした。光栄なことに副市長と会談を持ったりテレビカメラが入ったりと気恥ずかしくも晴れがましい心持ちだ。そして時間はお昼時。向かう場所こそ「カレー倶楽部ルウ 都城本店」。このツアーの1食目がチキン南蛮カレーなのだ。

チキン南蛮カレーは全国に鳴り響くご当地カレーの雄である。去年の夏、TBSテレビの「白熱ライブ ビビット」の人気コーナー「カトシゲのおとりよせハウス」でも堂々2位を獲得。カレー倶楽部ルウでの年間累計販売数4万食を超えるチキン南蛮カレー。そのチキンは当然都城産が使われる。ビーフカレーの牛肉、カツカレーの豚も、もちろん都城産。そう、畜産王国都城の牛、豚、鶏が全て結集しているカレー店なのだ。地元を愛し、情熱を注ぐ彼にとっては当たり前のチョイスであり迷いなく地産地消を実践しているのが素晴らしい。

バスはいよいよカレー倶楽部ルウ 都城本店へ。ついにきた。なんという感慨深いことか。
あっ、ルウ王子がっ!!店の外でお出迎えしてくれてるではないか!思わず走りより抱擁を交わしてしまった。面白いからやる、というのがなかったと言えば嘘になる。しかしそんなものを超えての気持ちの高ぶりがそうさせたのが本当のところだ。
カレー倶楽部ルウを率いるチキン南蛮カレー王子(通称ルウ王子)は黄色いマスクの額に輝く真っ赤な「るう」の文字が印象的。目元涼やかな快男児。「てげうめー」(とてもおいしい)を合い言葉にカレー倶楽部ルウを率いると同時に地元都城を愛し、その活性化にも全力を傾ける。彼がカウンターに入ってわたしたちのカレーを直接調理してくれるのがなんとも嬉しい。


注文は定番にして友情の証でもある

「チキン南蛮カレー」

をお願いした。これこそカレー倶楽部ルウの真骨頂。
そこに梅しん特製牛すじコロッケも乗せてもらうことにした。

さあカレーの時間だ。
まずカレーソースをひと口。
ほんのりと酸っぱさが効いていて、古い洋食のカレーライスとは一線を画す味。粘度が低くさらっとしておりフルーティな香りに食欲が刺激される。
チキン南蛮は南蛮ソースの甘酸っぱさとタルタルのボリューム溢れる味をさらにカレーに浸して食べる嬉しさといったらない。ぷりっとした歯ごたえにオリジナル南蛮ソースがよく合う。南蛮だれ、タルタルソース、カレーのそれぞれの組み合わせで味の変化と広がりは無限大。さらに幅をくれるのがみやこん醤油。カレー倶楽部ルウとヤマエ食品工業(食事ののちバスで通りかかった)のコラボレーション製品。カレー専用醤油なのだ。ジュレなどに近い、とろりとした感じの醤油で地域独特の甘口醤油がベースになっている。これを混ぜるとけっこう大きく味が変化してとてもおもしろい。ぜひいちど試してもらいたい。
追加でお願いした梅しん特製牛すじコロッケはベシャメルソースではないにもかかわらずクリームタイプと言ってもいいようなとろんとした食感がある。さくっとした揚げ物をカレーソースにべったりと浸して食べるあの禁断の喜びは代え難いものがある。
実はカレー倶楽部ルウのチキン南蛮カレーはこれまで幾度となく東京の店舗、イベント出店等で食べてきたが、本店のこれは特別おいしい。ルウ王子にこの場所で再会できた感激もあるのだろうが、改めて都城市で生まれた食材が寄り添ってチキン南蛮カレーが出来上がっていることを確認できたからこそ、より深くおいしく感じたのかもしれない。
食べあるキングメンバーも大いに盛り上がりながら食べすすめているのが我が事のように嬉しい。

どうしてももう少し、ルウ王子に話を聞きたくて短い滞在時間では果たせなかった彼の想いを聞くという希望、メッセンジャーでのやり取りでそれが叶った。

 強く地元、都城市にこだわるルウ王子は肉と焼酎の街であり、その全国でも有数の名肉の町である魅力をカレーというわかりやすく誰もが好きな食べ物を通じてどんどん知ってもらいたい、と力強く語る。

ふるさと納税で今期はなんと71億円という日本一の数字を達成した都城市。仕事で全国をとびまわる彼は、行く先々で都城市にお店があるという話をするたび「ふるさと納税すごいですよね!」と言われる体験をしてきたそうだ。それだけ都城市の成し得たことは大きかった。
ビジネスだから自社の売り上げにはもちろんこだわらねばいけないが、それを超えて、都城市をもっと知ってもらえるためのPRの武器として今後もさらにカレーとその周辺で上をめざしたい、と瞳を輝かせる。それこそが巡り巡って自分のビジネスも、地域の仲間たちも含めて幸せになれるという近道ではあるまいか。
都城市発祥のご当地グルメとして県内だけではなく全国区で認知度が大いにあがってきたチキン南蛮カレー。宮崎のご当地グルメとして日本だけでなく世界へ発信していきたいというビジョンを語ってくれた。
口蹄疫。相次ぐ鳥インフルエンザ。新燃岳の噴火など、宮崎の農業、牧畜はここのところで多くの試練が重なった。それでも揺るがぬ食材大陸宮崎のブランドイメージではあるが、甚大な農業被害、風評被害も含めてあらゆる分野の産業にも影響があり、都城市にも暗い影を落としてきたのは事実だ。

そんな中、地元に根付く家庭料理、宮崎のソウルフードであるチキン南蛮をカレーに仕立てて提供している飲食店が集まり「チキン南蛮カレー」で地域おこしを!再び都城を元気に!という声が上がった。新しい宮崎のご当地グルメ「チキン南蛮カレー」とみやざきチキン南蛮カレー協議会が生まれた瞬間だ。大好きな場所を守りたい、町を愛する熱い情熱が人々を動かした。そしてその人たちの努力の上に今回の食体験の大いなる幸せが成り立っているのだ。

良いものがあっても都城市は遠いよ、という御仁こそ、その入り口として「ふるさと納税」寄付金の特典を選んでみてはいかがか。その素晴らしい肉や焼酎、カレーを体験してみてはどうだろう。

寄付金の使い道は、実はふるさと納税を申し込む時に自分で選ぶこともできるのだ。使い道の中には口蹄疫や災害支援などにも使われるという選択もある。
自分が享受するうまいものを末長く食べられるように有効に使ってもらえるというのは嬉しいことだ。わたしは素直にお手伝いをしたいと強く思った。

うまいものを食べてうまいものを作ってくれる人たちを守るのだ。
誰も損をする人はいない。

 

 

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食べあるキング カレー担当

はぴい

フードジャーナリスト。ビデオブロガー。
食全般、特にカレーに特化した取材執筆、デジタルガジェットについての取材執筆を行う。
カレーをテーマとしたライフスタイルブログ「カレーですよ。」を2005年2月に開設、12年目で総記事数約4300。
実食カレー記事と実食動画を中心とした構成で、読者の人気と信頼を得る。

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