焼酎生産量日本一の宮崎県が誇る、都城市の焼酎蔵をレポート!|宮崎県都城市ふるさと納税特設サイト

あおい有紀 焼酎生産量日本一の宮崎県が誇る、都城市の焼酎蔵をレポート!

こんにちは!食べあるキング 焼酎担当の、あおい有紀です。
宮崎県は焼酎の生産量が2年連続日本一で、県内では都城市が一番の生産量なのですが、皆さんご存知でしたでしょうか。霧島酒造、柳田酒造、大浦酒造、都城酒造と、現在都城市には4つの焼酎蔵があります。

ふるさと納税の中には、この4蔵の焼酎の多種多様なラインナップが揃っていて、見ているだけでもワクワク!中には、100万円で黒霧島20度を1年分、一升瓶365本!という驚きの特典もあり、以前情報番組でも紹介されていました。今回は、霧島酒造と柳田酒造に伺う機会をいただけたので、レポートしたいと思います。

 

まず訪れたのは、霧島酒造。1916年に創業し、昨年ちょうど創業100周年を迎えました。誰もが知る黒霧島をはじめ、赤霧島、茜霧島、吉助など、芋焼酎をメインに造っています。現在、工場は4つあり、広い敷地内にレストランやお酒の試飲販売コーナー、パン屋なども併設され、事前予約をすれば、工場見学も可能ですよ。見学通路があり、芋を洗って蒸すところから麹造り、発酵タンクなど、案内いただきながら見ることができます。

霧島酒造は原料からこだわりを持ち、芋は南九州産を100%使用、麹となる米も100%国産米で、宮崎県産米の割合も年々増やしています。1工場で1日に使う芋の量は、およそ80トン(4トントラック20台分)、そして1工場で1日に生産される焼酎は一升瓶で4万本!!それが4工場あると考えると…想像を絶するほどの量が処理され、焼酎が造られているのですね。

芋を蒸す機械、自動製麹機、発酵タンク、蒸留器、それぞれに規模がとても大きく驚きますが、清潔な空間の中で、機械化するところと人の目が必要なところを分けて、品質第一の造りを心がけています。

 

 

また、酒造りに使用した後の水は、排水の前に微生物の力を借りて3日ほどで浄化し、芋くずと焼酎粕は、飼料、堆肥、自社工場の熱量として発電に使うなど、品質の追究だけでなく、環境に優しい酒造りを形に。素晴らしい取り組みですね。

 

焼酎粕の一部からは、焼酎モロミエキスを抽出し、パン作りにも使用しています。焼酎モロミには栄養素がたっぷり含まれているので、有効利用しないと勿体無いですよね。併設されているベーカリーでは、ピザやサンドイッチ、パンなど多くの種類が販売されていましたよ。添加物は一切使用していないとのことで、安心していただけます。

 

 

人気の塩パンを頂きましたが、もっちり食感で甘みのある生地と程よい塩気、中に入っているバターの香りもたまらず、本当に美味しいですし、最近注目されている低糖質のブランパンも、香ばしくてふわふわ、もちもち食感で美味しく、日々消費者ニーズに合わせた商品を開発されています。

 

 

レストランでは、ここでしかいただけない霧島酒造の生ビールも!フルーティーな香りが感じられて美味しかったですよ。

 

 

黒霧島のスイーツもお土産にぴったりですし、黒霧島が40ml入っているというソフトクリームもあるんです。スイーツ番長から一口いただきましたが、ほのかに焼酎風味が感じられて大人のスイーツ、美味しかったです!

 

 

焼酎の試飲コーナーでは、黒霧島、白霧島、吉助、麦焼酎など、無料で楽しめるのも嬉しいですね。いつどこで頂いても変わらぬ美味しさ、そのためにも品質管理を徹底し、一定の品質を保つための、ブレンダーの方の官能評価も大切な工程です。

仕込み水は、地下で豊富に湧く霧島裂罅水を使用。とても口当たり滑らかで柔らかい軟水で、汲み場では自由に水をいただくことができ、地元の皆さんが絶えずいらしてました。

 

観光客を誘致し地元に貢献しながら、年々出荷量も伸び、安定した品質とチャレンジし続ける姿勢が素晴らしいなと、霧島酒造を訪れ改めて感じました。

 

そして、次に訪れたのは1902年創業の柳田酒造。近くには都城島津邸のお屋敷もあり、古い邸宅が立ち並ぶ落ち着いた街並みの中にありました。

通常は一般見学不可の酒蔵ですが、今回は取材ということで特別に、5代当主の柳田正氏(43)が案内くださいましたよ。駒、青鹿毛、赤鹿毛といった、都城市で唯一の麦焼酎を長い間造り続ける一方、35年ぶりに復活させた母智丘千本桜の芋焼酎も人気です。

応接室でお話を伺いましたが、話し始めると止まらない柳田社長!もともと東京の大手企業で技術者として働いていましたが、長男の代わりに蔵を継ぐことになり、都城市に戻ってきました。技術者であることを活かし、より目指す味わいに近づけるよう、蒸留器を自分で改良されているとか。

 

麹室や醪の部屋も拝見しましたが、壁一面木造で、とても落ち着きホッとする空間。ここで、醪が発酵する際のピチピチという音を聞いていると、心癒され1時間でも2時間でも居続けられる、という柳田社長。本当に酒造りがお好きなんだな、というのが伝わってきました。

 

色々試飲させていただきましたが、特に青鹿毛は個性的な香り、味わいが特徴で、大麦焼酎ながら、香ばしいカカオの香りがするんです!まろやかな口当たりながらボリューム感があり長い余韻が楽しめて、ロックは勿論、お湯割りや水割りでもしっかりと味わいを感じることができます。

 

幻となっていた、在来種であるミヤザキハダカ麦の種籾を管理していた農業試験場の方と偶然の出会いもあり、ぜひとも栽培をしたいとの柳田社長の熱い想いから、平成19年に栽培成功し、商品化した焼酎もあります。

 

個性を活かし、柳田酒造だからこその味わいを追究していきたい、という想いで、実はこの春にも新たな焼酎が発売になるとのこと。ふるさと納税の特典にもお目見えする予定なので、今から楽しみでなりません。

柳田社長は、若手の焼酎蔵元としても注目されていますが、つい先日も宮崎県の肝いりでニューヨークで宮崎焼酎のPRイベントが開催され、参加されています。イタリアのインポーターが惚れ込んだという焼酎もあったりと、世界でも認められるようになってきていますし、これから益々のご活躍が楽しみですね。

今回は2つの焼酎蔵に伺いましたが、規模はそれぞれながら焼酎造りへの妥協のない熱い想いに触れることができて、肌で直接魅力を感じることができました。都城の自然や文化がぎゅっと凝縮された焼酎達、ぜひ皆さんもふるさと納税の特典で、感じていただければ嬉しいです。

 

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食べあるキング 焼酎担当

あおい有紀

フリーアナウンサーとしてテレビ、ラジオなど各媒体で活躍する一方、日本の食や和酒の魅力発信を積極的に行い、大切さ、楽しみ方を伝えている。フィールドワークを信条とし、全国の酒蔵に200回以上足を運ぶ。酒蔵ツアーやイベントなどの企画・主催をはじめ、連載、各地での講演、セミナー講師多数。フジテレビ『とくダネ!』生CMパーソナリティ

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