カレーの新境地を次々に開拓するカレー王子の素顔に迫る「カレー倶楽部ルウ」|宮崎県都城市ふるさと納税特設サイト

カレーの新境地を次々に開拓するカレー王子の素顔に迫る「カレー倶楽部ルウ」

 考案したご当地グルメ“チキン南蛮カレー”が大ヒットし、全国から一躍、注目を集める人物がいます。それが、“カレー王子”の異名を持つ「カレー倶楽部ルウ」代表、日置純彦さんです。黄色いマスクをかぶり、額には“るう”の文字。初めてお会いすると、なかなかのインパクトです。けれども、マスクから覗く瞳はカッコよく、話ぶりはとても丁寧で、言葉からはカレーへの情熱と宮崎への愛を感じます。

 それにしても目立つお姿。気になることがあり過ぎます。そこでお忙しいなか、少しだけ時間を割いていただき、カレー王子の素顔をのぞいてきました。

 

【「チキン南蛮カレー」をどこでも食べられる宮崎グルメに】

「チキン南蛮カレーの人気が出たからこそ、このメニューをうちだけものにしていてはダメ。『宮崎のチキン南蛮カレー』として多くの店で提供すれば、この味が文化になる。地域も盛り上がると思うんです」
 と、熱く語ってくださったカレー王子。

 その想いから「みやざきチキン南蛮カレー協議会」を設立。都城から宮崎までのルートを「チキン南蛮カレー街道」と命名し、提供するお店を増やしています。こうした功績から、都城市公認の観光PR大使、通称「みやこんじょ大使」に任命され、毎日、県内外に奔走しています。

 

【ご当地ヒーロー“カレー王子”の素顔に迫る】

 そもそも、なぜマスクをかぶることになったのか。気になるところです。
「10年くらい前から、ブログでカレーにまつわることを発信していました。最初は素顔だったのですが、たまたま手元にあった戦隊もののマスクをかぶったら、アクセス数が10倍になった。『これだ!』と思いましたね」

 ブログ全盛期だった当時、カレー王子のブログは人気を博し、ブログのカレーランキングで1位を獲得。その後、まだTwitterが世の中に浸透していない頃からアカウントを開設。そこでもまたたくまに人気になると、Facebook、InstagramとSNSを駆使して情報発信をしてきました。いくつものメディアの特性を活かして発信力を高め、カレーの魅力、都城のPRを行っています。

 

 カレー王子の発信はユーモアたっぷりで、ファンが多いこともうなずけます。語尾に「ルウ」をつけるカレー王子の言葉は、「ふルウさと納税、がんばルウ」と、そつがありません。アクセス数はどんどん増え、全国的に人気が出て、全国メディアにもしばしば登場しています。

「でも、地元で愛されていないと意味がない。だから、オファーを受けるのは地元優先です」
 カレー王子はいまや、自治体からも頼りにされる存在です。イベントや会議など県内のさまざまな団体から声をかけられると、二つ返事で地域を盛り上げるために走り回っています。

 

【カレーへの愛が、カレー王子の原点】

 どれだけ忙しくても、カレー王子は情報収集を欠かしません。「チキン南蛮カレー」や自分に関係する情報は、キュレーションアプリで集積。世間の流行や若者の動向を知るため、電子書籍でティーンズ誌や週刊誌も読んでいます。さらに、ビジネス書など必要な本もチェック。年間、1000冊以上を読むというから、驚きです。その上で、店頭に立ち、ネット注文の配送手配までおこなうといいます。

「SNSに寄せられたコメントにも、できる限り返信しています。カレー王子として認められたからこそ、こうして多くの人とつながれるわけですから。大事にしないといけません」

 まさに誠実そのもの。これほど努力をつづけられる人がいるのかと、感動してしまいます。

 

 街を歩くときも、カレー王子はマスク姿です。これが、彼の仕事の流儀。その決意と覚悟に、男気を感じます。

 ソフトな印象のカレー王子ですが、実は、柔道2段の腕前なんだとか。本当は、短気で負けず嫌いな性格だといいます。「負けるものか」という反骨精神が、いまの王子をつくっています。

「負の感情を原動力にしてきたところは、正直に言ってありますね」
 試行錯誤を繰り返して、新商品が生み出せるのも、負けず嫌いな性格が幸いしているといいます。その根底にあるのは、誰にも負けないカレーへの愛。カレーで新しい世界が拓けないか、つねに考えているそうです。

 

【カレーにちなんだ新商品を続々と開発】

 カレー王子のアイデアは、地元企業とのコラボで、多く商品化されています。最新作は、「カレー豚みそ」。宮崎のブランドポーク「まるみ豚」と地域の老舗、ヤマエ食品工業の麦味噌を使ったご飯に合う逸品です。

 そのほかにも、「カレー専用みやこん醤油」や「カレーチーズ饅頭」「カレーチーズプリン」など、これまでになかった新商品を続々と開発。カレーの可能性を開拓しつづけています。

 

「頭に“カレー”と名前をつけるだけで、どんなものでも魅力的になるような気がする。カレーの懐の深さですね。案外、スイーツとの相性がいい。アイデアは、頭のなかに山ほどあります。トレンドとタイミングを見極めて、商品を世に送り出したいと思っています」

 

 そんなカレー王子のアイディアとお人柄があるからこそ、ビジネスパートナーとしても地域の企業から信頼されるわけです。ご当地グルメヒーローとして、一人で道を切り拓いてきたカレー王子。この先、どんなおもしろい世界を私たちに見せてくれるのか。楽しみが広がります。

 

〈編集部コメント〉

40年ほど前にお母様がつくった「カレー倶楽部ルウ」を引き継ぎ、守り、盛り上げているカレー王子。いばらの時代を乗り越え、いまを築いてこられました。徹底したマスク姿は、努力の賜物。その素顔は、まっすぐにカレーと向き合うひたむきなクリエーターでした。現在、福岡や大阪、東京でも店舗を展開。“カレー倶楽部ルウ”ワールドは広がりを見せています。

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