食を通じて命をつなぐ！循環型農業をめざす新村畜産

鹿児島県の肝付町でうまれた村商株式会社は、牧場直営の生肉専門店と焼肉店を展開する「新村畜産」の2店舗目として都城の地を選びました。自社牧場に加え、提携している契約農場から直送されたお肉を加工・販売まで一貫して行うことで、品質と鮮度に徹底的にこだわっています。

今回、「新村畜産 都城店」で迎えてくださったのは、都城の店舗をオープンするにあたって鹿児島県から移住してきた店長 江田竜二さんです。

 

【お肉の直売と焼肉店を併設する人気店「新村畜産」】

新村畜産は若い人から年配の方まで、本当に幅広い世代に愛されているお店です。
江田さんは、「肉の競争が激しい都城という地域の中で、お客様に選んでいただけることはとても嬉しい」と話してくださいました。

店内入口には、大きな肉の塊が！

あまりの大きさと美しさに圧倒されました。
そこから続く生肉の販売コーナーには、自社牧場の牛肉をメインに鶏肉、豚肉などが並び、地域の人たちが足繁く通っています。

お客様に喜んでもらいたいと、新鮮でボリュームのあるお肉は、家計を預かる主婦には嬉しい価格設定です。

併設する焼肉本舗では、「美味しいお肉をおなかいっぱい食べてもらいたい」と食べ放題のバイキングも選べるメニューになっています。

使用するお肉は、都城産、宮崎産、鹿児島産といった南九州のお肉を中心に、すべて国産のものを使っています。
冷凍は一切使用しないというこだわりぶりで、こちらも昼夜問わず大人気。

リーズナブルで美味しいという評判をきき、都城や宮崎県内はもちろん、県外や海外からもお客様がやってきます。

 

【「食」を通じて「命」をつなぐ】

新村畜産を運営する村商株式会社では、地域と共に循環型農業を目指しています。
なんと、牛の餌となる藁になる稲の苗作りから自社で行っているのです。

苗作りには、自社牧場の完熟牛糞堆肥を施した田んぼに植え付け、収穫した米は直営焼肉店でお客様へ味わっていただき、藁は牛の餌になります。

肥育農家であるご両親のもと生まれ育った、村商株式会社の代表 新村一郎社長。

肉屋さんとして卸売をメインにしていましたが、直営の焼肉レストランを手がけるなど、
だんだん消費者の顔が見えるサービスへと近づいています。

そんな新村社長がよく口にする言葉は、「お客様が喜ぶことをしよう」。
その言葉どおり、お客様の年代にあわせてお肉の切り方を変えたり、接客を工夫するスタッフさんの姿が印象的でした。

 

【美味しいお肉を、もっとも美味しく食べるには？】

ふるさと納税の返礼品でお送りするお肉は、都城産宮崎牛です。
日本一とも呼び声の高い都城産宮崎牛は、きめ細かな霜降り肉が特徴です。
カットしたお肉を真空で「急速冷凍」をかけることで、自宅でも新鮮なお肉を再現することができます。

江田さんがおすすめする美味しい食べ方は、シンプルにお肉を焼いて、塩か醤油をほんの少しつけていただくこと。
肉の旨みも分かりやすく、美味しいお肉だからこそなせる技です。

【「お客様の喜びが、わたしの一番の幸せです」】

牛の整形には、包丁の目の入れ方や筋の引き方など多くのポイントがあります。
江田さんは、順番に沿って一つひとつ写真やメモをとりながら、何度も繰り返し練習をして覚えました。
カットで味が変わってくるので、毎日が修行のようです。

以前、県外のお客様から「お肉がとても美味しかったし、スタッフさんも優しくて思い出に残る旅になりました。ありがとうございます。」と手紙をいただいたことが、今でも江田さんの支えになっていると笑顔で話してくださいました。

 

＜編集部コメント＞

美味しいお肉ができあがるまでに、こんなにもこだわりをもって生産されていることを知り驚きました。近隣の米農家さんや提携する契約農場とも手をつなぎ一体となって「食」を育む姿に、感謝をもって命をいただく気持ちが自然と湧いてきました。
ここには、また行きたいと思うあたたかい人と、とろけるようなお肉がありました。