テーマは “ディスティネーション” 吸引力のある滞在型複合施設が街を元気に!「株式会社テラスタ」|宮崎県都城市ふるさと納税特設サイト

テーマは “ディスティネーション” 吸引力のある滞在型複合施設が街を元気に!「株式会社テラスタ」

 泊まるだけの“箱”から旅の目的地へ、今ホテルに求められるニーズが変化しています。都城市唯一の百貨店として人々に愛され、2011年に惜しまれつつ閉店した「都城大丸」。その跡地に昨年誕生した「TERRASTA(テラスタ)」は、まさにそこに行くことが出張の愉しみや、旅の目的となるような“ディスティネーション施設”です。特に、施設内の「HOTEL TERRASTA」は旅人たちに都城の素晴らしさを伝え、市民にも開かれたホテルとして街の良さを再認識できる場所になっています。

 このホテルは都城市とも連携し、隣接した「都城市立図書館」にルームキーを持参すれば、本が借りられるという宿泊者特典だってあるんです(なんだかとっても素敵な取り組み!)。その開業までの足跡や今後について株式会社テラスタ代表取締役社長・田爪邦士(たづめくにお)さんに伺いました。

 

百貨店がなくなった場所を
官民連携で再生させる

8階建ての百貨店、商業モール、駐車場を備えた「都城大丸」。市民にとって、思い出が詰まった街のシンボルがなくなることになった際、まず動いたのは地元経済界でした。

田爪さん:ここは都城市民にとって大切な場所でしたので、この場所にふさわしい施設をつくって再生しようと地元の企業約30社が会社を設立して土地と建物を取得しました。しかし、開発規模があまりに大きかったことから都城市に協力を仰ぎ、市に土地・建物を売却。中心地の開発を公共部分と民間部分に分けて行うことになったのです。その公共部分に建てられたのが、今やのべ年間100万人が利用する「都城市立図書館」や「子育て支援センター」というわけです。一方、民間部分は市が事業提案を募ったのですが、その際の条件となったのが“スーパーマーケットをつくること”でした。百貨店がなくなったことで、近隣のみなさんが買い物難民になってしまい、市街地が閑散としてしまったことがその理由でした。最終的にはホテル、レストラン、オフィス、ショップ、スーパーが集う複合施設をつくるという弊社の提案が受け入れられ「TERRASTA」が船出しました。

 

館内随所に都城のカルチャーを伝える
タッチポイントが点在

何をつくったら街のためになるのかを官民連携で考えたビッグプロジェクト、その民間部分の核となる施設が「HOTEL TERRASTA」でした。

田爪さん:都城市は霧島酒造や南日本酪農協同など有名企業が多く、工業製品の出荷額も県内ナンバーワンとあって人の往来も多いのですが、大切なお客様をお泊めするホテルが少なく、宿泊先としては宮崎市や霧島市が選ばれていました。もともと地元経済界から“良いホテルをつくってほしい”という声があり、市内にある既存の宿泊施設と競合しない少しグレードの高いホテルをつくろうとなったわけです。

その企画・設計・デザインは、国内外で数々のホテルをプロデュースしてきた「UDS株式会社」(以下UDS)が担当。最上階には都城工業高校インテリア科の学生や、地域にゆかりのあるアーティストとともに作り上げたクラフトルーム(4室)もあるなど、都城の文化を伝える空間づくりが話題となっています。

 ※写真下はクラフトルームのひとつ「灰」。都城市に降灰した新燃岳の火山灰を使った煉瓦を採用。市内のセレクトショップ「aulico」のデザイナー・平原大喜氏がインテリアをプロデュース

 

地元の人々にとっても、
人生のさまざまなステージで
立ち寄りたくなる場所に

「TERRASTA」にはその名の通りレストランフロアやショップフロアなど、随所に“テラス”が設けられています。そもそも「TERRASTA」とは「TERRACE」と「STAGE」から付けられた名前で「テラスを利用しながら、施設や街を回遊して楽しんでもらいたい」「人生のさまざまな節目(ステージ)に訪れてもらえる施設を目指したい」という意味が込められています。

田爪さん:宿泊ゲストがルームキーを持参すれば、隣接する図書館の本を借りることができます。2階にはお茶の生産者が営むショップ「大隈茶全」もあり、テイクアウトもできるので、購入したお茶と本を持って、テラスでのんびりと過ごしていただけるのもこのホテルならではの愉しい過ごし方です。テラスは地元の方も利用できるので(一部を除く)、地元の人との交流のきっかけになるといいなと思っています。また、館内には2つのレストラン(写真下)があり、地元素材をふんだんに使った料理を提供しています。フルコースのディナーもご用意しているので、記念日などにご利用いただきたいですね。

旅行者にも地元客にも開かれ、ヒト・モノ・コトとの出会いや豊かな時間を提供する「TERRASTA」。そのセンスと温かなもてなしにリピーターが増えています。

 

 

今後、都城は南九州の観光の拠点に!
若者が帰ってきたくなる場所をつくりたい

今、さまざまな業界で人手不足が叫ばれていますが「TERRASTA」では若いスタッフたちが生き生きと働いています。

田爪さん:この施設をつくる際、“若い人たちが活躍できる場所、帰ってきたくなる場所をつくる”ということもひとつのミッションだと考えていました。UDSの協力を得て東京で行なっている研修もあり、スタッフにとっていい刺激になっているようです。これからもスタッフひとり一人がやりがいを感じ、笑顔で働ける職場環境を整えていきたいですね。

来年には「都城志布志道路」も全線開通予定。都城は今後、南九州の観光拠点としてますます発展していきそうです。新たな観光価値を提供する「TERRASTA」はそんな旅の強い味方。その魅力を享受するためにも、ぜひ連泊をオススメします。

 

 

<編集部コメント>

テラスで本を読んだり、ラウンジでくつろいだり、レストランで美味しい料理をいただいたりと、ホテルの中だけでも存分に豊かな時間を過ごせる「TERRASTA」ですが、もし宿泊される場合は、ぜひ敷地内のショップや図書館、マーケットなどものぞいてみてください。アーケードがあるので雨の日でも濡れずに行けますよ。また、一歩外にでた中町交差点付近は最近、高感度な飲食店が増えた注目エリアなので要チェックです!(N)

 

ラウンジには宮崎県出身の版画家、黒木周氏の作品が飾られている。

 

最上階の「ステージスイート」はキッチン付きで料理人を招くこともできる。広々としたテラス付き。

 

チェックイン後、フロント横に置かれたバスソルトやハーブをカスタムし、客室に持っていくことができる。

 

一部の客室の急須やカップには市内の窯元「陶スタジオ」のアイテムを採用。

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