昔から地域に愛される“お殿様”のお茶「島津茶園」 | 宮崎県都城市ふるさと納税特設サイト

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昔から地域に愛される“お殿様”のお茶「島津茶園」

 都城で「島津」といえば、かなり特別です。実は、ここは島津家発祥の地。鎌倉時代、この地にあった国内最大級の荘園「島津荘」を治めた惟宗忠久が、「島津忠久」と名乗ったことにはじまります。

 その末裔が、島津茶園の社長、島津久友さん。
 第二十九代都城島津家の当主です。おだやかな笑顔と落ち着いた語り口に、何ごとも包み込む懐の深さを感じます。さすがは、現代のお殿様。そんな島津社長に、お茶のこと、島津家のことなどいろいろお聞きしました。

 

【藩主も認めた南九州のお茶どころ】

 江戸時代中期、都城島津二十代藩主の命によって、都城でお茶づくりがはじまりました。霧深い風土が幸いして、茶どころとしての評価も高かったといいます。その後、戦後に先代の二十八代当主があらためて茶園を開園してより、家紋を冠した「島津茶園」の味を守っています。

 

 「島津茶」は、深蒸し茶。渋みが少なく甘みがたち、入れたときの美しい緑色が特徴です。暑い時期は、水出しがおすすめ。2時間程度、茶葉を水につけておくだけで、できあがります。茎の部分のお茶「くき茶(白折)」を使えば、さわやかな緑色が涼しげで、おもてなしにもぴったり。この日、いただいた水出し茶のおいしさに、私たちもすっかり虜になってしまいました。

 

「お茶はペットボトルで飲む時代になってしまいましたが、リーフ(茶葉)で入れたお茶は、やはりいいものです。家でゆっくりしたいときは、ぜひリーフを楽しんでほしい」。
 一杯のお茶を味わう。こうした日常のひとときを楽しむことこそが本当の贅沢なのかもしれません。
 

【お茶の味は、ブレンドで決まる】

 島津茶の味を支えているのは、ブレンダーの西田正美さん。お茶は、数種類の茶葉を配合して、商品化されています。配合の具合は、お茶屋さんによってさまざま。つまり、お茶屋さんそれぞれに“店の味”があるのです。

「入札時期には毎日200から300点の県内茶葉を吟味し、そのなかから数種類を選んでブレンドして、島津茶として販売しています」。
 茶葉は、その年によって出来が違います。そのため、商品の味や見た目を一定に保つことは、容易ではありません。まさに、ブレンダーの腕の見せどころです。

 

 「新茶には独特の味わいがあるものですが、毎年、一年の味を決める時期には緊張します」。
 西田さんがブレンドしたお茶を島津社長の舌で確認し、「島津茶」は完成します。社長と二人三脚で、味を守っているのです。

 

【親しみやすさが、地元で愛される理由】

 お店のほど近くに、観光名所でもある「都城島津邸」があります。このお屋敷こそ、島津社長が幼少期を過ごしたご自宅。昭和47年には、昭和天皇もご宿泊になりました。
「天皇陛下とのお写真のなかに子どもがいたら、恐らくそれは私です」。と笑ってお話してくださいました。

 邸宅は、明治に建造。いまでは一般公開されています。
「あとになって聞いた話ですが、かつては庭が近所の子どもたちの遊び場になっていたそうです。こっそり入って冒険ごっこをしたり、庭の池でスッポンを釣ったりしていたとか。公園代わりだったんでしょうね」。
 この親しみやすさが、島津家の“愛される理由”なのでしょう。

 

【都城のために。その想いをお茶に託す】

 島津茶園に飾られていたこちらの絵には、以前の茶畑の風景が描かれています。そこには大きな島津家の家紋が。
「ここには島津が根づいています。そして、いまもその末裔が住む珍しい土地です。そのぶん、期待も大きい。だからこそ、都城のお役に立ちたいと思っています」。

 贈り物には、島津のお茶。そう決めている地元の方も多いといいます。
 生活の傍らにあるお茶が、いまもお殿様とのご縁をつないでいる。そこに、都城の奥深さを感じます。入れたてのお茶で一服。時代は変わっても、忘れたくない習慣です。

 

〈編集部コメント〉

 お茶の好みは、「湯を冷ましてからお茶を入れる」派と「熱くなくっちゃお茶じゃない」派に、2分されます。どちらが正解か、島津社長にお尋ねしたところ、「お好きな飲み方で入れればいいのですよ」とのご回答をいただきました。
 「とにかくお茶に親しんでほしい」という島津社長の想いにふれたとき、未来に残したい家族の光景が目に浮かびました。急須でお茶を入れる。その向こうには、大切な人がいて、団らんがある。そんな古き良き日本の習慣を次の世代にも伝えていきたいものです。