生産から加工まで一元管理で品質向上。「ジャパンミート」|宮崎県都城市ふるさと納税特設サイト

生産から加工まで一元管理で品質向上。「ジャパンミート」

 畜産王国・都城の中でも、豚肉を1日400頭分=20万人分相当のお肉(1人100gとした場合)を加工処理し、全国の取引先に供給している「ジャパンミート」。そのコンセプトは「子や孫に食べさせたい豚肉を」。食の安心、安全はもちろん、常に品質を向上させ、自分の子や孫を「おいしい!」と笑顔にさせることを大切にしている企業です。今回は常務取締役の椎名弘さん(写真右)と、営業部の遠矢翔一さん(写真左)に、企業としての取り組みについてお話をうかがいました。

 

品質と愛情込めて返礼品を発送

 まず、案内していただいたのは都城市内にある志和池加工場。衛生管理が徹底したこの場所で、ふるさと納税の返礼品の加工や発送が行われています。都城市内の自社農場で育てられた「和豚味彩(わとんあじさい)」と「どんぐりの恵み」の各部位が手際よくスライスされ、丁寧にパックされています。「お客様の使い勝手が良いように」と、薄さにこだわった舌触りの良いしゃぶしゃぶ用肉を、一面ごとにフィルムを敷きながら重ねていきます。「フィルムを挟めば必要な分だけ取り出していただけるので」と遠矢さん。心くばりだけではなく、金属検出器やX線検出器を通すことで、安全・安心のための取り組みが徹底されていることが伝わってきました。

 

大切な人を笑顔にできる豚肉を目指して

 ジャパンミート㈱は1978年、都城市で創業。自社農場で生産した豚を自分たちでカット、加工し、全国に届けています。「年間12万頭を出荷していますが、設立当初は2万頭程度だったそうです。ジャパンミートの想いを共有している農家さん、販売者さんの協力のもと40年で約6倍の生産量に増えました。
 その“想い”とは社のコンセプトともなっている「子や孫に食べさせたい豚肉を」つくるということ。「自分にとって大切な人に食べさせたい!」と思うと、安全で安心なものはもちろん、美味しいものを!と思いますよね。だからこそ、生産と加工が一元管理されていることが大事なんです。想いが一つになった農家さんで育てられた豚を、自社で加工すると、例えば状態が良くないときに、きちんと農家さんにフィードバックできる。いい感じに脂がのっていて、肉質がしっかりしている肉の状態を“しまりが良い”と言うのですが、カットの際、まな板に乗せると“しまりが悪い豚肉”は断面が徐々に膨らみ、ドリップが出てしまう。そういう豚はうちが求めている豚ではないので、農家さんに伝えて、改善をしてもらいます。」その厳しさの根底にあるのは、大切な人を「美味しい!」と笑顔にしたい、という熱い想い。生産と加工の連携が、ジャパンミートの品質を向上させ続けています。

 

おいしさの三原則「血統」「環境」「餌」

 契約農家と足並みをそろえ、美味しい豚肉をつくり続けるジャパンミート。その品質を安定させるために、さまざまな取り組みが行われています。「美味しい豚のための大切な3原則は“血統”“環境”“餌”。まず“血統”ですが、ふるさと返礼品の生産農場は、すべて同じ種豚供給会社から同じ血統で特定疾病を持たない母豚の導入に努めています。生まれる子豚はもちろん三元豚です。
次に“環境”。こちらは風光明媚な都城でのんびりと愛情豊かに育てていますから問題なし!最後に“餌”ですが、美味しい豚の始まりは健康から。自然界にある乳酸菌等で腸内環境を整え、元気に育てます。また、麦類を多めに給与することで白く風味が良い脂身となり、コプラフレーク(ココナッツの搾りかす)を加えることで、口どけの良い甘みが広がる工夫をしています。こだわりのジャパンミート特製飼料は、想いを共有している農家さんにも使用していただいております。」
 ふるさと納税返礼品として提供されている「和豚味彩」は口どけよく、あっさりとした上品で豊かな味わいが特徴。その和豚味彩に、どんぐり入りの餌等をプラスして育てたのが、「どんぐりの恵み豚」。どんぐり粉を与えることで脂にコクが加わり旨味がアップするそうです。

 

お客様の声、スタッフの声を反映した商品開発

 ふるさと納税の返礼品では、ロースやバラ、肩ロース、こま切れ、モモやウデなど、さまざまな部位を堪能できるセットが人気です。「過去にはせっかくなら、スーパーでは買えないような塊肉を」と販売したこともあったのですが、家庭では使い勝手が悪い…というお客様からの声を受け、様々な部位を楽しんでいただけるセットに変更したそうです。
 商品開発はスタッフみんなでお客様の喜ぶ姿を想像しながらアイデアをだしあい、実際に試食では、歯触りや口どけなど、また実用性も考慮し、試行錯誤で行われます。
現在は口どけよい脂身をいかした「肩ロースのサイコロステーキ」や「ひとてま野菜で美味しい豚味噌漬け」などの開発が進行中です。「口溶け感がよい脂身は、冷めてもおいしいんです。これは餌のコプラフレークによるもの。お弁当にも良いかも。期待してください!」とお二人。新商品がふるさと納税の返礼品として登場する日も近いかもしれません。」

 

 

<編集部コメント>

実は開発中のサイコロステーキをいただき、食べてみました。「豚のサイコロステーキ」は初めてでしたが、これが柔らかく、旨味もしっかり伝わる絶品。塩胡椒だけでごはんのおかずにもお酒にも合う。発売されたら絶対に買おうと決めました!(N)

 


加工場に下がる枝肉は大迫力!

 


枝肉はあっという間に“肩・ロース&バラ・モモ”の3つの部位に分けられ、さらにカットされていきます。その驚愕のスピード感は圧巻です

 


さまざまな部位を楽しめるふるさと納税返礼品のセットがひとつひとつ丁寧に箱詰めされていました

 


「豚そのものの美味しさを感じていただくには、シンプルな調理法が一番。焼いて塩胡椒だけで味つけとか、しゃぶしゃぶがオススメです」と遠矢さん

本社(上記写真)場所は都城市食肉センターの目の前。センターから新鮮なお肉がすぐに納品され、ここで加工されたBOXミートは、全国へ発送されていきます

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