【NEW!!】コロナ禍の医療現場を支える「株式会社TSIソーイング」|宮崎県都城市ふるさと納税特設サイト

【NEW!!】コロナ禍の医療現場を支える「株式会社TSIソーイング」

 「アドーア」「マーガレット・ハウエル」「パーリーゲイツ」など、数多くの有名ブランドの最新ウエアを手がける縫製会社が都城にあります。「株式会社TSIソーイング」(以下:TSIソーイング)では外国人技能実習生を含む約120名のスタッフが日々、高い技術レベルで様々なブランドのアイテムを製造。昨年からは新型コロナ感染拡大により、自らマスクの製造も開始したほか、政府からの依頼を受け、医療用ガウン(防護服)の生産もスタート。ここで作られたガウンが全国の医療機関に届けられています。コロナ禍の医療現場を陰で支える「株式会社TSIソーイング」。今回は生産管理部・部長の加川亮(たすく)さんにその歩みや現在の状況、そして今後の展開などについてうかがってきました。

 

技術を継承し、
百貨店ブランドにふさわしい
品質を提供

 「TSIソーイング」の設立は1987年。元は大手アパレルメーカー「株式会社ワールド」の系列会社でしたが、2015年に山形に本社を構える「株式会社TSIソーイング」の傘下に。「おかげさまで様々なメーカーさんとお取引をさせていただいています。ブランドによって要求される内容も様々ですが、うちには30年以上受け継がれてきた技術の蓄積があるので、“小ロット・短サイクル・フルアイテム”のオーダーにも対応できるんです。最近は海外の縫製工場で生産されるアパレルも増えていますが、うちのお取引先は百貨店に入っているブランドが多いので『日本製のクオリティを落とさないモノづくりを!』という意識をスタッフ全員と共有しています。お客様に喜んでいただけるよう、日々技術力のレベルアップを最優先に取り組んでいます」と加川さん。「株式会社TSIソーイング」には型紙を作れるパターンCADや自動裁断機などの設備もあり、機械と人の技術がひとつになってデザイン性の高いアイテムにも対応。素材本来の風合いや特性を損なわず、完成度が高いと取引先から厚い信頼を集めています。

 

受注する側から、自ら発信する側へ。
心をひとつに、コロナ禍で
マスク製造をスタート

 新型コロナウイルス感染拡大により起こった全国的なマスク不足。「こんな事態だからこそ、自分たちにできることはないか?」「縫製技術があるのだから、みんなでマスクを作ろう!」…、自ずと社内から声があがり、心をひとつにマスクの製造がスタートしました。とはいえ、マスクは今まで作ったことがないアイテム。まずは、自分たちで型を作り、ロックミシンをマスク用に調整。ストックしていた生地を使ったマスクづくりがスタートしました。「とにかく『一枚でも多く作って届けよう』とみんな懸命でした。今まで、受注する側で、オリジナル商品を作った経験はなく、販路の開拓もわからなかったので、最初は社員やその家族、友人、地元の方へと広げ、そこから自社のオンラインストアを使った一般販売へと拡大していきました。作り始めた頃は、本当に市場にマスクがない時期でしたので、みなさんから喜んでもらえましたね。この経験を機に『自分たちで企画したモノを販売することにも挑戦していきたい!』という思いが強くなり、フィットマスクの製造を本格化させることになったんです。サイズも幼児向けの3Sから、体格がいい方に向けたLサイズまで5サイズ、カラーバリエーションも17色と豊富に揃えています」。2020年秋には抗菌制菌作用のある銅繊維のステッチが入った新作「コッパーマスク」をリリース。冬のシックな装いにもマッチするカラーリングで人気となりました。

 

 

医療用ガウンの製造を通して感じた
アパレルとしての社会貢献

 「TSIソーイング」の工場に足を踏み入れるとまず、その広さに驚きます。その一角にあるのが、医療用ガウンの縫製現場。「政府から『とにかく急いで欲しい』という依頼がありました。医療用ガウンは今まで作った経験もなく、婦人服とは素材もデザインも全く違うのでミシンも新しく導入、工場内のレイアウトも大幅に変更して生産体制を急ピッチで整えました。4人1組のチームで1着を仕上げるのですが、どう作業を分担するかなど、流れを作り上げるまでは試行錯誤でしたね。うちにはベトナム人の技能実習生が20名ほどいますが、彼女たちの作業スピードが非常に速くて助かっています」。実際にその作業を見学すると、その速さは圧巻!あっという間に1着が仕上がっていきます。現在では月に14万枚、1日7000着を製造。厚生労働省に納品され、全国の医療機関へと届けられています。「すべてが初めてのことでしたので大変なこともありましたが、その分、新しいことにチャレンジできたという達成感がありますね。自分たちが作ったガウンが大変な医療現場で役立つことができれば何よりですし、アパレルの新たな社会貢献の形をつくれたんじゃないかと思います」。

 

マスクに続くオリジナル商品
「チェーンソー防護服」

 「TSIソーイング」では今後、オリジナル商品の製造・販売に力を入れていこうとしています。現在、マスクに続くオリジナル商品として展開しているのが、チェーンソーを使って作業する人のためのパンツです。「宮崎県は林業が盛んなのですが、チェーンソーを使った危険な作業に防護服は欠かせません。しかし、今までの防護服だと万が一、チェーンソーが服に触れてしまった際、中に入っている防護材が絡み付いて刃をダメにしてしまうことも多かったそうなんです。また、海外製が多く『サイズが合わず動きにくい』とう声もあったので、なんとかいいものが作れないかと開発をスタートしました。うちで提供しているのはお客様の体型に合わせて作るカスタムオーダーなのですが、安全性はもちろん、動きやすさや着用感にこだわっています。万が一刃が当たっても1回転する前に停止するよう防護材も工夫しています。厳しい基準をクリアした商品だけが受けられる『J∞QUALITY』の認証も受けることができました。これからも人材育成を強化しながら、モノ作りの技術継承を行っていきたいですね」。純国産の高いクオリティを守り続け、新たな挑戦も行う「TSIソーイング」、今後の商品開発も楽しみです。

 

 

<編集部コメント>

なんといっても働く女性たちの手際の良さ、集中力、ひたむきにミシンに向き合う姿が印象的でした。加川さん曰く「女性は男性より手先が器用で、スピード感もあり、なんでもパパッとやってくれます」とのこと。女性のパワーが医療現場を支えていると思うと、嬉しくなりました!(N)

 

23歳以下が参加できる「技能五輪全国大会」で2年連続銀メダルを受賞したスタッフも!「TSIソーイング」では技能検定などにも積極的に参加。ちなみに加川さんも「婦人子供服製造一級技能士」の資格を保持している

 

「TSIソーイング」の医療用ガウンは前見頃を前に引っ張ると脱げるような工夫が施されている

 

新作の「コッパーマスク」。オシャレなカラーリングはさすが!抗菌制菌作用のある銅繊維が使われ、好評となっている

 

工場内には医療用ガウンの生地が山積みに

 

工場の窓の向こうには芝生と美しい自然が広がっている

ご紹介したお礼の品

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