焼肉で都城を元気に! “日本一”への強いこだわりを見せる焼肉店「都城焼肉党」|宮崎県都城市ふるさと納税特設サイト

焼肉で都城を元気に! “日本一”への強いこだわりを見せる焼肉店「都城焼肉党」

 “日本一高級な宮崎牛レトルトカレー”。そんな興味をそそられるキャッチーな言葉を添えたカレーを昨年開発、販売したのは、「都城焼肉党」の代表・惠島(えじま)雄造さんです。「都城焼肉党」とは、惠島さんが中学校卒業以来28年ぶりに都城に帰郷し、満を持してオープンさせた焼肉店。店の開業まで飲食業に携わった経験は一度もなかったという惠島さんが、開業、さらにカレーの開発にいたるまでのご自身の経験と意気込みを、思い熱く語ってくれました。

 

幼少期の憧れの街・牟田町で
日本一の牛肉を武器に挑戦

 2018年12月に、都城市牟田町エリアにオープンした「都城焼肉党」。牟田町とは、飲食店が集まるいわゆる大人の街です。惠島さんは幼少期、ここに足を運ぶ度に特別な思いを抱いていたといいます。「今も飲食店が集まるエリアではありますが、ひと昔前は歩いているだけで肩と肩が当たるくらい多くの人で賑わっていました。中学生の頃は、日が暮れた後に牟田町へ自転車で遊びに行き、大人たちが食事やお酒を楽しむ姿を見ては、自分も大人になった気分に浸っていましたね。ここは本当に憧れの街でした」と、子供時代の思い出を振り返ります。

 中学卒業後、惠島さんは15歳という若さで親元を離れ、就職のため単身神奈川県へ。そして、在京20数年が経った頃、未来を決定付けるある店に出会います。それは、東京にある人気焼肉店「新日本焼肉党」でした。「兄に誘われて初めてここの焼肉を食べた時、その美味しさに感動しました。そして、お客さんがみんな笑顔なんです。そんな幸せな光景を見て、“これだ!”と兄と確信しました」。当時、惠島さんは国内外で事業展開をしているお兄様と仕事を共にしており、「大好きな都城に貢献したい」というのが兄弟共通の事業への思いでした。「都城には日本一の牛肉、さらには良質なお米に野菜、きれいな水があり、昔からの知り合いもいる。あと足りないピースは場所だけでした。「新日本焼肉党」のような焼肉店を都城につくることを兄と決意し、物件を探していたところ、オープン半年前の2018年6月に、今の物件に出会ったんです。迷わず即決しました」。

 パズルの最後の1ピースがピタリとハマるように、この場所に出会うことができた惠島さん。その後、とんとん拍子に話が進み、「新日本焼肉党」がメニュー開発、店舗デザインなどをプロデュースすることも決まりました。ここから、「都城焼肉党」の物語がはじまります。

 

製造業、宝石業、スポーツ。
幾多の業界を経て飲食業へ

 監修は東京の店といえども、「都城焼肉党」のレシピは宮崎牛を厳選するほか、醤油は九州らしく少し甘めに、タレも塩辛さを控えるなど、都城仕様にアレンジされているそうです。「提供する味わいにバラツキが出ないよう、うちでは仕入れる宮崎牛を未経産の雌牛に限定しています。さらに、希少部位も提供できるように一頭買い。宮崎牛は旨みのある赤身と、甘みのある脂のバランスも最高です。ただ、そのおいしさを安定して提供するために、仕入れ先の開拓は苦労しました。最初は人海戦術で、中学校の同級生に片っ端から電話をかけ、和牛関連の仕事をしている人を探しましたね」。

 「都城焼肉党」をオープンするまで、惠島さんは飲食業に携わった経験はなく、一から開業準備を重ねたそうです。しかし、惠島さんにはタフに人生を切り開いていくユニークな経歴や経験値がありました。「もともと都会への憧れが強く、中学卒業後は神奈川県へ行き、夜学に通いながら工場で働いていました。その工場では、電子基板に穴を開けるために使う超硬ドリルの先端の研磨業を行っており、そこに13年間勤務。ゆくゆくは、この技術を都城に持って帰り、起業することも視野に入れていました。しかし、研磨業を極め、『日本一になりたい』という野望が芽生えた時に、ニッチ過ぎる研磨業では少し難しさを感じていたんです。そんな中、超硬ドリルを削るために使うダイヤモンドパウダーを業務で扱うことがあり、ふと『ダイヤモンドは世界一硬いんだ』と考え、世界一硬いダイヤモンドを削る職人になることを決意しました。これが削れれば世界一だと」。

 「一番になりたい」という思いの強さ、発想の転換力で、自らの人生を自在に変化させていく惠島さん。その後すぐに宝石の研磨技術を学ぶ学校に半年間通い、卒業後は当時国内唯一のダイヤモンドを研磨できる会社で働き始めたそうです。「再度、この宝石の研磨技術を都城に持って帰りたいと思うものの、スポンサーを募り、資金を集め、人を雇って……と考えた時に、都城の地ではあまり現実的ではないと考え直しました。そんな時、兄から事業を手伝って欲しいと誘われ、ストレッチ専門店でトレーナーとして働くことになったんです。その時も、事前にトレーナーの資格取得のために学校に通いました。そして、その4年後には「都城焼肉党」の事業がはじまります。昔から、東京で技術や情報を得て、それを故郷に持って帰ることにかっこよさを感じていただけに、この時は念願の帰郷となりました」。

 

打開策として生み出したのは
日本一高級なレトルトカレー

 ユニークかつ多彩な経歴をお持ちの惠島さん。人生計画を立てながらも、チャンスや直感でフットワーク軽く方向転換できる力があったからこそ、現在の場所まで辿り着けたはずです。しかし、「都城焼肉党」がオープンしてからは、経営は容易ではなかったといいます。「オープンから半年は集客が順調でしたが、徐々に減少傾向にありました。原因は、見た目から感じる金額が高そうな印象と、実際の価格設定。そこで、店の外にテラス席をつくり、飲み放題付きの3,500円(税抜)のプランを新たに打ち出しました。しかも、何を持ち込んでもOK。これは想像以上に反応がよく、手応えを感じました」。そんな矢先、都城にも新型コロナウイルスが猛威を振るい、飲食業界が大打撃を受けることに。そこで、打開策として開発に乗り出したのが、ふるさと納税の返礼品にもなっている「日本一高級な宮崎牛レトルトカレー都城華礼」です。「日本一の宮崎牛でつくる日本一のカレーがつくりたくて、使用するモモ肉は生肉の状態で180グラムもカットし、大ボリュームに仕上げました。さらに、木箱に入れてスペシャルなパッケージングに。もらって、贈ってうれしい一品になったと思います」と、惠島さんは自信を覗かせます。

 

焼肉がみんなを元気にする!
老若男女が楽しめる焼肉店へ

 「2021年の夏には、テラス部分にプールをつくり、さらには綿菓子やヨーヨーといった露店を出し、子供たちも楽しめる空間にしたいですね」と今後の事業計画も明かしてくれた惠島さん。「焼肉って楽しいとお客様に心から思ってもらいたい。私は焼肉で都城を元気にしたいんです」。老若男女みんなで囲めるハレの日の食事は、やっぱり焼肉。そう改めて思わせてくれる「都城焼肉党」は、逆境をバネに、ピンチをチャンスに変えながら、ますます異彩を放っていくでしょう。どんな形で次なる“日本一”を見せてくれるのか、今から楽しみです。

 

 

<編集部コメント>

様々な業界で培った経験値と人脈、そして持ち前の勘の良さで、人生を切り開いていく惠島さん。実は、共に事業に取り組んできたお兄様とは「中学校の時は私と目も合わせてくれなかったですね(笑)」というくらい昔は犬猿の仲だったのだとか。お兄様は現在マレーシア在住とのことですが、常に協力しながら地元で事業を営む姿に、家族の絆の強さを感じました(N)

 

笑顔が絶えない明るいスタッフたち。監修先の「新日本焼肉党」へ修業に行ったスタッフは和牛や精肉についての知識も豊富

 

注文が入ってから宮崎牛をカット。繊細に入ったサシはどこから見ても美しい

 

宮崎牛を一頭買いするため希少部位も楽しめる。「本日の宮崎牛日本一の舟盛り」などは盛り付けも豪華!

 

栄養や衛生面など徹底管理された環境下で、ストレスなくのびのびと肥育された宮崎牛

 

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