世界に出て再認識した都城の豊かさ!開業時から満席が続く「福元洋食店」|宮崎県都城市ふるさと納税特設サイト

世界に出て再認識した都城の豊かさ!開業時から満席が続く「福元洋食店」

 2019年のオープン以来、休日はもとより平日も昼夜満席を続ける洋食店「福元(ふくもと)洋食店」。メニューを開くとオムライス、ビーフシチュー、ハンバーグなど、みんなが大好きな洋食メニューが並んでいて、どれも本当に美味しそう!オーナーシェフの福元貴文(たかふみ)さんは東京やニューヨークでフランス料理を学び、その後は2ヶ月をかけて南米やヨーロッパなどを旅し、都城に帰郷。「世界的に見ても、都城ほど食材が豊かな場所はない。自分の店は都城に出すと決めていました」と福元さん。都城の食の豊かさを伝える街の洋食店には、今日も大勢のゲストが訪れています。

 

東京→ニューヨークとフレンチ修業。
海外のシェフからも羨まれる都城の豊かさ

 都城で生まれ育った福元さん。料理人になる前は鹿児島の病院で一年ほど栄養士の仕事をしていましたが「もっと料理の第一線で学びたい」と東京・南青山にあるフレンチの名店の門を叩きました。「そりゃもう、24時間仕事漬けみたいな日々で心身ともにボロボロになりました。でも、そんな状況だから周囲も次第に辞めていって、気がつけばいいポジションで働けていたんですよ(笑)」。数年経った頃「もっと世界を見てみたい!」とニューヨークのフレンチレストランへ。「最先端の料理を学べたことは勉強になりましたが、アメリカには日本ほどこだわった食材がない。肉、卵、野菜、米など、すべての上質な素材が身近にある都城のことを話すと海外のシェフからも羨ましがられましたね。都城では都会のシェフが理想とする“ファームtoテーブル”が当たり前。故郷がそんなに恵まれているのだから、自分の店は都城で開くと決めていました」。

 学生時代はヒッチハイクで北海道まで行くなど、旅好きだった福元さん。ニューヨークのレストランを退職した後も、ジャマイカ、フランス、イタリアなどを2ヶ月かけて巡り、世界の料理を現地で体験し、都城に帰ってきました。

 

地元で愛される店を目指し
自店の業態を
フレンチから洋食へ変更

 フレンチレストランを開くべく帰郷した福元さんでしたが、地元で過ごすうちにその方向性に疑問を抱くように。「開業するという視点でこの町を見た時、フレンチってどうなんだろう?と。記念日に行くような特別感のあるフレンチよりも、美味しくて、毎日行きたくなるような普段使いの店の方が自分に合っているんじゃないか。そこで、培った技術を生かしながら、多くの人に広く受けいれられやすい洋食の店にすることにしたんです」。その目算は大当たり!インスタグラムで開店準備を配信してきたことも功を奏し、オープン日から満席続きに。「お客様が来てくださるか不安でしたが、インスタを見てくださっていた方が“待ってたよ〜”と声をかけてくださって、本当に嬉しかったです。嬉しい悲鳴なのでしょうが、当時はあまりに忙しく、食事も喉を通らないくらいヘトヘトになっていました。毎日が手探りで、営業中にソースが足りなくなって何度も仕込みをしたこともありましたね」。そんな怒涛の日々が5ヶ月間続いた頃、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が発令され、「福元洋食店」も夜の営業をやめ、昼もテイクアウトだけにするなど営業形態の変更を余儀なくされました。

 

コロナ禍で商品開発。
大人気のビーフシチューをレトルトに

 「コロナ禍ではそれまでできなかった商品開発に着手したり、動画を撮影してみたりと、それまで着手できなかったことに取り組みました。そんな時間があったお陰で、念願の都城市のふるさと納税にも参加させてもらえたというわけです」。

 「福元洋食店」が提供している返礼品は「ビーフシチュー」。これはもともとお客様からの「この味を東京で暮らす娘にも食べさせてあげたい」という声から生まれたものなのだそう。「うちではオムライスに宮崎牛をたっぷりと使ったビーフシチューをかけたオムビーフシチュー(写真下)が一番人気。1日最低でも50皿は出ます。レトルトはお店で出すのと同じ材料とレシピでつくっていますが、殺菌加熱をすることで味が変わってしまう。なんとかお店の味を再現すべく試作を重ねて、半年ほどかけて仕上げました」。その味は地元のファンからもお墨付き。お店で食べた後に、レトルトを購入して帰る人も少なくありません。

 

奇を衒わず、シンプルを極める
そこに自分らしさを見出して

 もちろん、他の洋食メニューも大人気。シンプルなメニューなのに、もう一度食べたい!と思わせてくれるのは、そこに福元さんのこだわりがあるからです。「例えばハンバーグならジューシー、オムライスならトロトロ、フライならサクサク。それぞれのメニューの“あるべき食感”を徹底して大切にしています。お客様が洋食に求めるものを外さず“これだよね!”と思ってもらえる味を提供しながら、自分らしい味を追求する。王道を突き詰めていくのが自分の料理です」。都城の極上素材を使い、シンプルを極める福元さんの料理。レトルトは東京「GINXA Six」などでも期間限定で販売されるなど、全国に羽ばたいています。また、宮崎市から来店されるお客様も多いので、宮崎への出店も検討中だとか。「今後は店を増やしていきたいですね。価値ある食体験を提供し、目の前の人に喜んでもらえることが飲食業最大の喜び。もっとできるんじゃないかと信じて進んでいきます」。

 

 

<編集部コメント>

 取材後は撮影したお料理をいただきました。実力派のシェフがつくる洋食はさすがに美味!連日満席なのも納得できました。これから九州各地、いや全国に「福元洋食店」が増えていってほしいな〜(N)

 

ふんわりとしたオムレツをあっという間につくってしまう福元さん。お見事!

 

「福元洋食店」で使われているのは、地元、河中農園のブランド卵「よかもよか卵」。「地元の卵を食べ比べて、一番美味しいこの卵に決めました」と福元さん

 

福元さんとスタッフの中迫菜七子(写真中央)さん、料理長・富永雄一郎(写真右)。富永さんは料理を食べにきてこの店の味に魅了され、帰りに「ここで働かせてください!」と申し出て、この店で働くようになり、今では欠かせない人材に

 

こちらも大人気メニューのひとつ。デミグラスソースがたっぷりとかかった「ジューシーなハンバーグ」(1628円)はボリュームも大満足

 

「福元洋食店」のコミットメント。常に皆の目に入るように厨房に掲示されている

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