家族一丸となって上質な宮崎牛を提供「迫間畜産」|宮崎県都城市ふるさと納税特設サイト

家族一丸となって上質な宮崎牛を提供「迫間畜産」

宮崎が世界に誇るブランド牛「宮崎牛」。都城市はその主たる生産地のひとつで、畜産農家が各々に努力を重ね、美味しい黒毛和牛を育てています。その一軒「迫間畜産」は自社育成の「宮崎牛」を直接お客様に味わってほしいと、約22年前から直営のステーキ・焼肉店を経営。「やっぱりこの店の肉はひと味違う!」と肉の味にうるさい地元の人々からも熱い支持を受けています。今回は大王町にある「ステーキ 焼肉・海鮮さこま」を営む迫間栄太郎さんにお話を伺いました。

 

父と子の想いがひとつになり
牧場も店も繁栄!

 もともと小規模ながら牛の生産農家だった迫間家ですが、栄太郎さんのお父様である迫間輝昭さんが「迫間畜産」を創業。数十頭からスタートした肥育も、今では700頭を超えるまでに成長しました。「うちは家族経営で、兄が畜産を、姉と自分が店を営んでいます。兄は長男なので、畜産を継ぐ覚悟があったようですが、自分は深く考えてなくて…。22年前に父が“うちの牛を食べてもらえる店をつくりたい!”と焼肉店を出すことになり、高校を卒業してからそのままその店を手伝うことに。でも、当時は若かったし、違う世界を見てみたいという気持ちもあったので、ほどなくして都城を出たんです。それから数年は福岡などで働いていたのですが、20代後半に入ったときに父から改めて“新しい店を出すから地元に帰ってこないか”と話があったんです。自分も多少は大人になっていましたし、父ともはじめて本音で話ができたという感覚があったので、素直に帰ることにしました」。帰郷後は家族一丸となって迫間畜産と焼肉店(現在は3店舗!)を盛り立て、地元の人々からもうまい店として認められるようになりました。

 

家族の大反対を受けながらも
出馬した父に、心が震え…

 実は、お父様の迫間輝昭さんは当選三回を重ねた都城市議会議員。その出馬のきっかけになったのが2010年に宮崎県内で発生した口蹄疫でした。うちの牛の殺処分は逃れましたが、宮崎牛への評価は下がり、売れなくなって本当に辛い時期でした。そんな中、父が突然“市議会議員に立候補する!”と言い出したんです。もう、家族はもちろん親族一同“こんな大変なときに!”と大反対!でも、父は“口蹄疫や後継者問題など、畜産農家が大変な時だからこそ、当事者として発言できる人が必要なんだ!”の一点張りで、家族の反対を押し切って出馬したんです。私も決して賛成はしていませんでしたが、冬の寒い日に行われた出馬式に嫌々顔をだすと、そこには父に期待を寄せてくださる100名以上の畜産農家の方が集まっていました。その光景を目にした時、“父はみなさんの思いを背負って出馬したんだ”ということを初めて実感できて、心が震えました」。周囲からの信頼を受けて出馬し、見事当選した輝昭さん。長男の昭秀さんに「迫間畜産」の社長業を任せた今も“現場から離れると、実感が伴った発言ができない”と、多忙な日々の合間を縫っては牧場仕事に精を出しているそうです。

 

旨味と柔らかさが特徴の
赤身肉が好評

 迫間畜産のお肉が味わえるお店3軒の中でも、栄太郎さんが手がける「ステーキ 焼肉・海鮮さこま」は都城市の中でも珍しいステーキカウンターを備えています。また、期間限定で熟成肉を提供したり、せいろ蒸しや焼きすき(薄切り肉を網で焼き、すき焼き風にして味わうもの)などのオリジナルメニューも積極的に展開しています。「うちの肉は赤身の美味しさが特徴なんです。ももやお尻の部分の赤身も柔らかく、旨味が強い。お客様からも“宮崎牛を出している焼肉屋はたくさんあるけど迫間さんのところのはうまいね!”とお褒めの言葉をいただいています。牧場では出荷2ヶ月くらい前からトウモロコシやサトウキビなどを食べさせているのですが、それが旨味につながっているのかもしれませんね」。ふるさと納税の返礼品でも、ももスライスは大人気。また、1キロの切り落としも、200グラム×5パックにしてあり、使い勝手がいいと好評です。そのすべてを「ステーキ 焼肉・海鮮さこま」にて加工・発送しています。

 

焼肉だけではなく
別業態店も展開したい

 家族経営で歩んできた迫間畜産とその直営店ですが、2年前から「ステーキ 焼肉・海鮮さこま」は実質、栄太郎さんが経営を任されるように。「4年前に結婚し、子どもが生まれたこともあって、社員ではなく、責任ある立場となって、事業を広げていきたいと思うようになりました。今の店を増やしていくことも目標のひとつですが、うちの肉を使った他の料理も展開できたらと考えています。例えば“牛カツ”。他県では人気料理として認知されているのに、せっかくの生産地で評判の店がないのはさみしいなーと。そのモデルケースをつくっていけたらとも思いますし、ほかの料理も考えています」。今後の事業展開、楽しみにしています!

 

 

<編集部コメント>

本音を言いやすく意思疎通がしやすいものの、意見も対立しやすいという話もよく聞く家族経営ですが、迫間さんご一家は、お父様を中心にそれぞれが懸命に励みながら、畜産や店を発展させてきたというのが伝わってきました。牛カツをはじめ、新メニューでの店舗展開も楽しみです!(N)

 


厳しい基準をクリアした牛だけがブランド牛「宮崎牛」として認定されます。黒い「G1」マークはその証

 


季節野菜とスライス肉がたっぷり入った「ステーキ 焼肉・海鮮さこま」の人気メニュー「牛せいろ」(4人前)

 


「ステーキ 焼肉・海鮮さこま」では肉の小売も行なっています。ふるさと納税返礼品をきっかけにリピーターになったお客様も多々

 


ふるさと納税返礼品ではハンバーグも人気。A5ランクの肉を使っているので肉汁たっぷりで柔らかく、贅沢な味わい

 


記念日などに訪れたいステーキカウンター。「迫間畜産」自慢の宮崎牛の旨味をストレートに味わえます

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