フランス帰りのシェフが都城の素材で勝負するグランメゾン「Chez ken(シェケン)」|宮崎県都城市ふるさと納税特設サイト

フランス帰りのシェフが都城の素材で勝負するグランメゾン「Chez ken(シェケン)」

 のどかな田園風景が広がる都城市横市町。周囲を緑に囲まれた小高い丘に佇む白亜の建物がフレンチレストラン「Chez ken(シェケン)(=健一の家、の意)」です。オーナーシェフの宮田健一さんは、国内の有名ホテルやフランスの星付きレストランで研鑽を積み、2007年都城市中町に「フランス料理店Chez ken」をオープン。2014年に現在の地にレストランウエディングが可能なグランメゾンを開業しました。シェフの足跡を辿りつつ、フレンチシェフから見た都城の魅力についても伺ってみました。

 

反対する両親を説得し
10年間、国内外で修業

 鹿児島県志布志市出身で、都城市内の高校に通っていた宮田シェフ。子どもの頃から食べることが大好きで、本格的に料理を学びたいとシェフの道を志したそうです。「料理の道に進みたいと中学校の先生に話したら、『美味しんぼ』(漫画)を読んでみたら?と貸してくれ、すっかりハマってしまったんです(笑)。高校を卒業する頃には料理人になると決意を固めていて、反対する両親を『10年修業したら帰ってくる』と説得し、神戸の『六甲山ホテル』に就職しました」。ホテルで5年間料理を学んだ後、本場の料理に触れたいと渡仏を予定していた宮田さん。しかし、ちょうどその頃、阪神・淡路大震災が起き、ホテルも被災。「育ててもらったホテルが大変な時に自分だけフランスに行くことはできない」と渡仏を延期。2年後にやっとフランスの地を踏み、3年間ミシュランの星付きレストランで修業。ご両親と約束していた10年後、鹿児島に帰郷しました。

 

本格的なフレンチの技法を崩さず
その土地や人に合ったフレンチを創る

 宮田さんは帰国後、「まずは地元の状況を知りたい」と鹿児島市内でハウスウエディング施設の料理長を勤め、その後、縁ある都城市に自店を構えました。「35歳までに自分の店を持つと決めていました。都城は高校時代の友人たちもたくさんいましたし、当時フランス料理店も2軒くらいしかなかったので、ここでやってみようと思ったんです。でも、オープンしてみるとなかなかお客様に来ていただけなくて…。店名が『フランス料理店Chez ken』と冠に「フランス料理」を掲げていたので、少し敷居が高いと感じられたのかもしれません。そこで、とにかくうちの味を知っていただきたいと、ランチは1500円からとリーズナブルな価格設定にしました。ちょうどその頃、ケーブルテレビでも紹介してもらったこともあり、徐々にお客様が来てくださるようになったんです。ここでお店を出して感じたのは、本場の味をそのまま伝えても受け入れられにくいということ。やはり料理というのは、その土地に合っていることが大切。本場フレンチの技法を守りつつ、日本人の味覚に合う料理を提供する…私はずっとこのことを模索し続けてきました」。

 

「35歳までに自分の店、
40歳までに次のステージを!」と
着実に有言実行

 徐々に人々に受け入れられていった宮田さんの料理。その美味しさを支えたのが都城の食材でした。「プロの目から見ても、都城の食材は本当に素晴らしいですね。ここでは肉が美味しいのが当たり前。野菜も滋味深く、力強さがある。店を出す前から都城にはいい食材があるとは聞いていましたが、開業から14年経っても、まだまだこんなにいいものがあるのか!という新鮮な驚きに出会えます。都城市はシェフとして非常にやりがいのある場所です」。

 そんな宮田さんがチャレンジしたのが「レストランウエディング」。2014年、都城市横市町に1800坪の広さを誇る「Blanc de chateau Chez ken restaurant & wedding」をオープンしたのです。「40歳までに次のステージを!というのは決めていました。ここは近くに都城と志布志を結ぶ道路もあるので、各地からお客様が集まりやすいんです。通常はレストラン営業しているので、誕生日や記念日にもご利用いただいています」。都城市初のレストランウエディング会場としてオープンした現在の店は、1日1組貸し切り。ゲストと美味しいものをゆっくりといただきながら、至福の1日を過ごせると好評です。

 

ずっと使い続けてきたモノだから
自信を持ってオススメできる

 「Chez ken」がふるさと納税の返礼品として提供しているのが、店内の衛生管理に活用している「次亜塩素酸水(ソリューションウォーター)」です。「飲食店である以上、衛生管理は徹底しなければ!と、店を開く際に、次亜塩素酸水(ソリューションウォーター)を製造できる機械を導入しました。うちの店はHACCP(ハサップ:安全な食品を製造するための製造工程の管理方法。2020年6月から義務化)の認証を受けています。新型コロナウイルスが蔓延した際は一時、次亜塩素酸水がよくないという風評被害もありましたが、それはアルカリ性のもの。うちのは酸性なので匂いもなく、野菜にも使えます。自分たちで長く使ってきて、その良さを実感していますので、自信を持ってオススメできるんです」。レストランで「次亜塩素酸水(ソリューションウォーター)」を製造していたとは驚きです。

 常に真摯に仕事と向き合い、着実に夢を叶えてきた宮田さん。その真っ直ぐな生き方からは学ぶべきところがたくさんありました。

 

 

<編集部コメント>

 5年、10年とロングスパンで人生設計を描き、それを確実に叶えてきた宮田さん。「お客様をはじめ、周囲の方に恵まれたことで実現できました。でも、思いを口にして、自分にプレッシャーを与えることも大事です」とのこと。言葉の力の大きさを改めて実感しました(N)

 

スイーツの美味しさにも定評があり、オリジナルのウエディングケーキもオーダー可能

 

自然光が注ぐ明るい店内。テラスで人前式を行うこともできる。ちなみに都城市立図書館にあるカフェ「Mall Market」も「Chez ken」が手掛けている

 

パティスリーもあり、お菓子だけを買いに訪れる人も多い。人気は2種類あるバームクーヘン

 

個室もあり、記念日やお祝い事などに喜ばれている

 

玄関にも「次亜塩素酸水(ソリューションウォーター)」が置かれ、衛生対策は完璧!

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