強い「発信力」でふるさと食品の魅力を伝える「マーケットプラス」|宮崎県都城市ふるさと納税特設サイト

強い「発信力」でふるさと食品の魅力を伝える「マーケットプラス」

 「本当に美味しいふるさとの味を全国に広めたい!」…そんな情熱を持って、都城市をはじめ宮崎の食品を全国に発信する「マーケットプラス株式会社」。都城市内の美味しいもの7種類を集めた「ななほしギフト」は昨年、鹿児島の老舗百貨店「山形屋」のお歳暮商品の目玉となり注目を集めました。その原点となっているのが経営者・黒木忠治さんの「地域に貢献したい」という想い。I T企業も営む黒木さんがなぜ食品会社を作り、どう発展させてきたのか伺いました。

 

ITの力で地元に貢献したい!
そんな思いでマッチングサイトを作成

 東京や福岡で30年ほど働いて帰郷し、宮崎市内でITの会社を起業した黒木さん。「地元で何か地域貢献ができたらと思っていたのですが、仕事柄、受注先は東京や大阪が中心で地元との関わりが薄かったんですね。そこでもっと自分にできることはないか考え、宮崎の美味しいものをもっと全国に広めるべく、生産者と流通の食品バイヤーさんを繋ぐサイト「foodoc(フードック )(https://www.foodoc.jp/)を作ったんです。「foodoc」では商品の詳細を伝え、取引に必要な仕様書も作れるようにして、両者がマッチングしやすいように心がけました。でも、やっぱり食品って見て、食べてもらうことも大切。そこで東京などで開催される食品の大きな展示会や商談会にも参加するようになりまして。そうやって精力的に動くようになったのでITとは違う食品会社「マーケットプラス」を立ち上げました」。

 

商品が持っているストーリーも
お客様に伝えたい

 黒木さんが最初に取り組んだ食品は故郷である宮崎県西米良村の伝統野菜、米良糸巻大根。地元で普通に食べられていた切り干し大根でしたが、全国的には知られておらず、バイヤーの元へ直接商談に行ったそうです。「糖度が高く、辛味もあるこの切り干し大根は、昔ながらの大根の味がして、本当に美味しいんですよ。新宿伊勢丹のバイヤーに食べてもらうと、とても気に入ってもらえ、わざわざ村まで足を運んでくれて取引が始まりました。でも、最初は全然売れなくて…(笑)。バイヤーと相談しながら形を変えたり、野菜ソムリエのコンテストで銀賞を受賞したりしたことで、少しずつ売れ始めました。取引をスタートさせることより、させてからの方が大変でしたね」。また、黒木さんが大切にしたのは商品が持っている“ストーリーを伝えること”。土地の90%が山地で米が取れなかった西米良村ではその昔、切り干し大根が近隣の村の米と交換されていたとか(=それだけこの大根が美味しかったということ)。そんな食品がもっているストーリーを商品のパッケージにも掲載しています。「食べて美味しかっただけではなく、その土地のことも知っていただくことも大切にしたいですね」と黒木さん。「食品からふるさとの魅力を伝える」が社のコンセプトにもなっています。

 

自社通販サイトも立ち上げ
老舗百貨店の人気お歳暮商品に!

 切り干し大根をきっかけに、徐々に生産者との繋がりもできはじめた「マーケットプラス」。一般の方も取扱商品を買えるようにと、自社の通販サイト「みやざき食宝」(https://shop.miyazaki-shokuhou.jp/)も立ち上げ、「素晴らしい食材の宝庫である都城に拠点を!」と初の営業所をつくりました。営業所では都城市在住のスタッフが生産者を訪ね、取引先を1軒1軒増やしてきました。そんな時に舞い込んできたのが「山形屋」からお歳暮用の商品を探しているという話。「都城の美味を集めたセットを作ってはどうだろう!」と「ぶり鶏の炭火焼」や都城の在来種である大豆「みやだいず」、「日向夏らっきょう」など都城市内で生産されている美味を集めた「ななほしギフト」をスタート。お歳暮カタログの巻頭を飾るほどの目玉商品となり、人気を博しました。「幸せを運ぶななほしテントウ虫から名付けました。これを作ったことを機にふるさと納税にも参加させていただくことになりました。通販サイトでも人気となり、お客様から喜んでいただいています」。

 

これからも生産者さんと共に
歩いていきたい

 「マーケットプラス」の強みは日々、地元の生産者たちと会い、顔が見えるコミュニケーションがとれていること。都城営業所の中山さんは毎日のように集荷に出かけ、生産者との会話を大切にしています。「皆さん本当に情熱を持って商品を作っている方ばかり。もっと生産者さんのこともお客様に伝えていきたいですね」と中山さん。そんな思いから「マーケットプラス」が扱う商品のウェブやパンフレットには生産者の写真を掲載。自分たちで撮影や原稿、デザインも手掛け、思いを形にしています。また、取扱商品を使った料理をクックパッドに掲載するなど、様々な方法を使った商品PRも展開。「うちは少数精鋭。いいアイデアは即採用しています。クックパッドでは「みやだいず」を使った料理を紹介しているのですが、これも社員のお母さんがレシピを作ってくれたんですよ。将来はリアルショップも作りたいですね」と黒木さん。作る人、売る人、買う人をつなげる「マーケットプラス」。これからもどんな商品を手掛けていくのか、目が離せません。

 

 

<編集部コメント>

少量でも日々集荷や商談で生産者の元を訪ねる「マーケットプラス」の皆さん。どんなにITが進んでも、やはり顔が見える商売が一番強いのだということが伝わってきました。(N)

 


「らっきょう嫌いも虜にする」「我が家の新定番になりそうです」など、「ななほしギフト」を購入したお客様からの嬉しいレビューが集まっている

 


都城市の営業所では中山さんと所長の須江さんがふるさと納税返礼品の発送も行っている

 


ワインや焼酎に合いそうな都城産の人気商品が7種類入った「ななほしギフト」。今後はこの中から3種類をピックアップした「ワインギフト」なども展開予定

 


「ななほしギフト」に入っている「日向夏らっきょう」。都城は全国でも有数のらっきょう産地。肥沃な大地で育ったらっきょうを宮崎県産の柑橘「日向夏」の果汁を使って漬け込んだ人気商品

 


デザインやSNS発信なども担当する川上さん。彼のお母様がクックパッドにアップされている料理レシピを開発

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