今日より明日。おいしさが進化し続ける「観音池ポーク」|宮崎県都城市ふるさと納税特設サイト

今日より明日。おいしさが進化し続ける「観音池ポーク」

風光明媚な高城町で、約30年前に誕生した「観音池ポーク」。今では全国のコンクールでも数々の入賞を果たすなど、宮崎を代表するブランド豚となりました。しかし、開発当時は肉の生産が「量から質へ」と転換を求められはじめたブランド豚の黎明期で、試行錯誤の繰り返しでした。その誕生に尽力したのが「有限会社観音池ポーク」の馬場 通さん。持ち前のチャレンジ精神とアイデアで「観音池ポーク」を“宮崎県ナンバーワンの豚”に育て上げた馬場さんに、その誕生秘話や養豚への想いをうかがいました。

 

手探りではじまった銘柄豚づくり

 平成2年、付加価値のある銘柄豚をつくろうと、馬場さんを含む高城町の養豚農家が集まって結成したのが「観音池ポーク研究会」。「当時、自分の子どもが小学生と中学生で、安心安全な豚肉を食べさせたいという思いがありました」。しかし、何から手をつけてよいかわからず、まずは全国の銘柄豚生産地の視察へ向かうことに。そこで出会ったのがエサに自然素材の炭素飼料“ネッカリッチ”(木炭の微粉末に木酢液を配合した飼料※写真)を使っていた三重県の伊賀豚でした。「匂いも少なく、美味しく、健康な豚が育っていました。また、“ネッカリッチ”を作っている会社が地元・宮崎だとわかり、宮崎大学には研究者の先生もいると。こんなに近くにアドバイザーがいるなら、うちもやってみよう!と早速各所にコンタクトを取りました」。手探りの中、銘柄豚の生産がスタートしたのです。

 

たったひとりで始め、試行錯誤の日々

新しい豚の開発は必ず成功するとも限らず、経費的なリスクもあるもの。馬場さんは「グループみんなでやって失敗したらいかん。まずは自分がやってみる!」と、たったひとりでチャレンジをスタートしました。大学から研究者も指導に訪れてくれ、豚舎に撒いたり、エサに混ぜたりと“ネッカリッチ”を導入。半年以上試行錯誤しつつも、徐々に豚肉特有の匂いが少なく、脂に旨味のある豚が育ち始めました。「ほかの銘柄豚も取り寄せて定期的に食味試験を行いましたが、徐々に審査員の評価も高くなっていきました。このやり方は間違っていなかったんだ!と確信しました」。

 

取引を断られ、豚一頭を送りつける作戦に!

 「いい豚ができた。あとは販路を開拓せねば!」と自信を持って関西の卸問屋に乗り込んだ馬場さん。しかし「ほかの銘柄豚を扱っているから」との理由で取引を断られてしまいます。「自信があっただけにショックでした」。しかし、そこで諦めないのが馬場さん!なんと、先日のお礼も兼ねてと、豚一頭分の肉を先方に送ったそうです。「試食じゃわからなくても、これだけ量があれば、大人数で分け、たくさんの人に食べてもらえると思って」。その作戦が功を奏し、なんと1ヶ月後には先方から連絡が入り、取引開始。週2頭から始まった取引も、人気上昇とともに週70頭まで増え、研究会に参加していた仲間たちも「観音池ポーク」の生産をはじめました。
 さらに「地元のみなさんにも食べてもらいたい」と直売店も開店。しかし、バラやロースといった人気部位に比べ、モモやウデといった部位がどうしても余ってしまいます。そこで始めたのが惣菜販売でした。「観音池ポーク生産農家の奥さんにメンチカツのレシピを考えてもらって売り始めたものの、最初はまったく売れなくてねー。でも、ケーブルテレビで取材してもらってから、一挙にお客さまが増えました」。キャベツの食感がアクセントになった名物のメンチカツ、今では冷凍も含め、年間25万個が売れる大ヒット商品となりました。

 

さらなる肉質向上を追求しつつ、社会にも貢献

 精肉・惣菜販売ともに波にのった「観音池ポーク」ですが、馬場さんをはじめとする「観音池ポーク」の生産農家はその歩みを止めず、さらなる肉質向上を目指しています。“ネッカリッチ”の次に導入したのが、コンビニエンスストアで売られているサンドイッチなどを作る際に破棄されるパンの耳を使ったリサイクル飼料“エコフィード”。これにより、脂肪の融点が下がり、肉にほんのりとした甘みが加わるようになったとか。さらに、竹を飼料化した“笹サイレージ”も導入。豚の腸内環境が整い、肉質がさらに向上したそうです。「健康な豚は、肉質もいいんです。いい豚をつくりながら、食品廃棄問題や竹害問題にも貢献できるなら何よりです」。現在は“しいたけの菌床”を使った肉質向上にも挑戦中!馬場さんの飽くなきチャレンジはこれからも続いていきそうです。

 

 

<編集部コメント>

行政、研究者、生産者が一体となって取り組んだ「観音池ポーク」の開発。バックアップがありつつも、グループの先頭に立ってブランド豚開発に取り組んだ馬場さんの勇気と情熱には脱帽です。取引が断られると豚一頭を送りつけ、部位が余ると惣菜に…さまざまなピンチを常にチャンスに変えてきた発想の柔らかさも成功の秘訣だったのでしょう。「観音池ポーク」をいただきながら、馬場さんの開発ストーリーを思い出すと、より一層美味しく感じられそうです(N)

 


高齢者用のメンチカツ「なめらかつるるんメンチカツ」(1個135円税込)。馬場さんがお父様の介護を通して感じた「高齢者でも食べやすいメンチカツを」との想いから開発。「第1回介護食品コンクール」で農林水産省食料産業局長賞を受賞しました

 


直売店近くにある「高城観音池公園」。江戸時代に灌漑用として作られた「観音池」を有する公園で、桜の名所としても知られています

 


店頭では常に揚げたてを提供。メンチカツのほか、コロッケ、ヒレカツなども。月替わりの変わりメンチカツも人気です

 


「観音池ポーク」は宮崎県畜産振興協議会が主催する宮崎県肉畜共進会肉豚枝肉の部で2年連続グランドチャンピオンに。つまり、宮崎県下で一番の豚肉となったほか、数々の賞を受賞しています

 


直売店はずらりと並んだ鮮やかな旗が目印。銘柄豚に「観音池」という名前をつけたのも地域密着の農業を実践したいとの思いから

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