朝引きの鶏肉を24時間で関東へ!出店場所に合わせたマーケティング戦略で快進撃を続ける「株式会社 とりビアー」|宮崎県都城市ふるさと納税特設サイト

朝引きの鶏肉を24時間で関東へ!出店場所に合わせたマーケティング戦略で快進撃を続ける「株式会社 とりビアー」

 「鶏とビールがうまい店」をコンセプトにした居酒屋「とりビアー」を関東で12店舗、その他、国内外に別業態店も多数展開する「株式会社 とりビアー」(以下:とりビアー)。その人気を支えているのが都城から直送される鮮度抜群の鶏肉です。各店舗には食肉の加工販売などを手がける親会社「株式会社 エビス商事」(以下:エビス商事)から毎日新鮮な鶏肉が届けられ、その美味しさに各地で人気は右肩上がり!快進撃を続ける元気な企業「とりビアー」、その成長の道のりをスタッフの成田勝彦さんに伺いました。

 

“二軒目に立ち寄る地元の店”を狙い
あえて閑静な住宅地エリアに出店

 2008年、「エビス商事」のグループ会社として誕生した「とりビアー」。その1号店は地元・都城ではなく東京でした。「1号店は渋谷から2駅の三軒茶屋駅から徒歩8分くらい、センスのいい大人たちが暮らすエリアにあります。うちが狙っていたのは“職場近くの繁華街で飲んだ人が、帰りに立ち寄る二軒目の店”。初めての東京進出だったので不安もありましたが、幸いなことにこのエリアには美味しいものの真価がわかる方が多く〈ここの鶏は鮮度がよくて旨いね。しかも安い!〉と喜んでいただけました」。1号店の成功で弾みをつけた「とりビアー」はその後東京に4年間で3店舗を出店。繁盛店としての地位を確固たるものにしました。「おかげさまで、どの店も毎日たくさんのお客様にご利用いただいております。特徴的なのはゴールデンタイムの18時から23時までと、通常なら客足が減る23時から朝4時までの客数がほぼ同じということ。お客様にとって一軒目にも、二軒目にも使いやすい店となっているのは嬉しいですね」。

 

“空飛ぶ鶏”が毎日東京へ。
回転率の高さで鮮度と安さをキープ

 「エビス商事」を中心とした「エビスグループ」は宮崎県内で唯一、鶏肉を空路輸送できるルートをもっています。「昔は宮崎空港から送っていましたが、宮崎〜羽田便の飛行機が小型になって積載量が減ったので、今はほかの空港から飛ばしています。ニワトリは空を飛べませんが、うちの鶏は“空飛ぶ鶏”なんですよ(笑)」。その量なんと1日1.2トン!朝、都城を出た鶏肉が24時間以内に各店に到着します。「鮮度のいい鶏がいかに美味しいのかということを伝えたいので、うちの料理は〈スピード・シンプル・新鮮〉の3つのエス〈3S〉が基本。人気はやっぱり塩焼きですね」。また、各種揃ったお酒も安く、生ビール大(800ml)は700円(税込)!と東京では破格です。「正直、ビールの原価率は高いのですが〈鶏とビールがうまい店〉なので精一杯安く提供しています。うちはビールの回転も早いので鮮度抜群で旨いですよ」。在庫を抱えず、常に新鮮な食材やお酒を提供しているのも人気の秘密です。

 

地域に貢献したいと地元採用を重視。
各店でスタッフが都城の豊かさを伝える

 成田さんは現在、都城にある「とりビアー」グループの居酒屋「ぼっけもん」で働いています。「私は熊本出身で、単身赴任していた料理人の父を追って都城にきました。〈とりビアー〉にはアルバイトとして入ったのですが、研修などもしっかりと受けさせてもらい、社員になりました。うちの会社はスタッフの平均年齢も若いですし、人を大切にするという社風があります」。

 「とりビアー」は地域に貢献すべく、地元採用を積極的に推進。入社後は約1ヶ月間工場で鶏肉の捌き方などをしっかり学び、その後お店での接客や調理の2ヶ月研修を経て、各店舗に配属されます。「研修制度もしっかりとしているし、社員も温かい人が多いので東京でも安心して働けます。店側にとっても都城の豊かさやうちの鶏がどれだけ美しい自然の中で元気に育っているかということを、都城出身者がリアルにお客様に伝えられるというのは強み。気負わず都会で働いてみたい!という人にはうってつけの職場だと思います」。移住してきた10年前は、都城弁もわからず戸惑った成田さんでしたが、今ではすっかり街にも馴染み、「とりビアー」の社員として、そして都城市民としての矜恃を持って働いています。

 

地域に合わせて業態を変える戦略で
100店舗を目指す!

 実は居酒屋「とりビアー」は都城や九州にはなく、別業態の店を展開しています。「よく〈なんで都城にないの?〉と言われるんですが、都城のみなさんは特に肉に対して舌が肥えているし、地元では安くて美味しいのが当たり前なので、東京と同じ店を出店しても勝負するのが難しいと判断しました。都城では常に捌き立ての鶏肉を提供できる〈ぼっけもん〉を展開しています。肉に厳しい地元のみなさんに〈やっぱりこの店の鶏は美味しいね〉と言っていただけると自信になります!」。

 ほかに、福岡ではJR博多駅に「もも焼き伴鳥(ばんちょう)」やグループ店舗として行列のできる高級ラーメン店「明鏡止水」を、ミャンマーではローストチキン店を出店するなど、「とりビアー」では、“その地域にどんな鶏料理店が受け入れられるか”ということをしっかりと見極め、店舗展開をしています。「今後は小箱と呼ばれる狭小店や、テイクアウトや惣菜店などにもチャレンジしていきたい。10月上旬には〈ぼっけもん〉の隣に精肉店もオープンしました。目標は外食グループ全体で100店舗出店すること。うちは社長をはじめ、幹部も40代が中心と若く、フットワークや決断が早い!この会社にいたら、100店舗もそう遠くないんじゃないかと思えるんです」。社員が夢を描き、ワクワクしながら働く「とりビアー」。今後も快進撃から目が離せません。

 

 

<編集部コメント>

陸路で朝引きの鶏を福岡に運び、空路で東京へ!しかも、それを毎日!というのは驚きでした。今度、上京したらぜひ東京にあるリトル都城「とりビアー」をのぞいてみようと思います(N)

 

鶏の飼料には乳酸菌やハーブ、木酢などが加えられ、鶏独特の臭みが軽減されている

 

「ふるさと納税でも朝引きの鶏を生のままお届けしています!鮮度抜群の鶏肉は目からウロコの美味しさですよ!」と成田さん

 

「とりビアー」で人気の「つくね焼き」はたれと生卵を混ぜていただく。ビールとの相性抜群!

 

2店舗目となった東京・世田谷の「駒沢大学店」

 

赤身を帯びた旨味たっぷりの鶏肉を味わえる

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