料理とワインのマリアージュを提案「花房酒店」|宮崎県都城市ふるさと納税特設サイト

料理とワインのマリアージュを提案「花房酒店」

都城市は誰もが認める焼酎王国。そんなこの町で「料理に合わせてお酒を変える、美味しいマリアージュを楽しんでもらいたい」と、焼酎だけに限らず、ワインや日本酒の美味しさを伝えているのが「花房(ハナフサ)酒店」です。店を営んでいるのは、東京で料理人として研鑽を積んだオーナー・花房賢二さんと、奥様でソムリエの朋美さん。酒屋でありつつも、店の半分はデリとして営業し、料理に合わせたお酒選びを実践的に提案しています。お酒を嗜む人も、そうではない人も訪れやすく、センスあふれる「花房酒店」。おふたりに、商品やお店づくりに対するこだわりや考え方などをうかがってみました。

 

自分たちの
舌で確かめた
ワインだけを販売

 「花房酒店」の創業は1950年。現在、暖簾を守る賢二さんは三代目にあたります。今の場所に移転したのは4年前。東京でシェフとして修業していた賢二さんの「お酒単体で売る店より、デリがあった方がいろんなお客様に来ていただきやすいのではないか?」「食べ物とお酒のマリアージュも提案したい!」という思いから、現在の業態となりました。高校時代からお付き合いをし、賢二さんのことを理解していた奥様・朋美さんも賢二さんの意見に賛同。自身もソムリエの資格を取得し、お客様の好みや料理に合ったワインを提案しています。「セレクトの基準は “そのワインをキレイだと感じるかどうか”です」。ワインが“キレイ”というのは、一体どんなことなのでしょう?「国や産地に縛られず、飲んだ時に芯があって、美しさが感じられるもの。雑味がなく、バランスが良いものを選ぶようにしています。もちろん、値段と味、状態が安定しているというのもポイントです」と朋美さん。その基準は厳しく、試飲会で100種類のワインを飲んでも、最終的に5種類しか選ばない時もあるのだとか。自分たちの舌で確かめたものしか売らない…「花房酒店」の矜持が感じられます。

 

働くママに喜ばれる
種類豊富なデリ

 実は「花房酒店」は2019年9月にデリスペースをリニューアル。毎日30種以上のお惣菜を揃え、量り売りで提供しています。「料理には地元産の素材を積極的に使っています。都城は野菜も肉も鮮度がよく、旨味がしっかりとし、価格も安い。地元に帰ってきて再認識しました」と賢二さん。「時間が経っても美味しく食べられるもの、家庭料理をベースに、家で作るより少しだけ手間暇かけたものを提供できるように心がけています。小さなお子さんのいる働くママのお客様も多いので、そういう方々に寄り添っていきたいですね」と朋美さん。惣菜を購入した後、“このお料理に合うワインを選んで!”とリクエストできるのが「花房酒店」の良さ。ワインの価格帯も1本1,000〜3,000円程度が主流なので、テーブルワインとして気軽に楽しめます。また、テイクアウトのお惣菜のほか、お弁当の注文も可能で、センスあふれる献立が地元の人々から喜ばれています。

 

ワインイベントも開催
その名も“ボンナチュール”

 “もっとワインの美味しさを知ってもらいたい”との意向で「花房酒店」が開催しているのが「ボンナチュール」というイベント。フレンチレストランで、ワインと料理のマリアージュを楽しめるというもので、年に3回程度行われています。ちなみに「ボン」は都城市が“盆”地であることの“盆”と、フランス語で“good”を表す“bon”をかけているそう!「2軒の酒屋とレストラン、3軒の共同開催なのですが、美味しい料理と20種類くらいのワインを楽しんでいただけて6,000円。一度にいろんな味に出会えて、自分好みのワインを見つけやすいと、毎回好評をいただいてます」と朋美さん。「料理に合わせてお酒を変えるという楽しみ方を提案したいというのは、自分の中にずっとあったので、こういうイベントで具体的に提案できることは嬉しい時間です」と賢二さん。イベントを毎回楽しみにする人も増え、徐々に都城市にワインファンの輪が広がっています。

 

お客様ひとりひとりの
好みがわかる酒屋へ

イベント開催にSNSでの発信など、さまざまな手段で楽しいお酒の楽しみ方を提案する「花房酒店」。ご夫妻が描く“これから”とはどういうものなのでしょう?「今はスーパーやネットでも気軽にお酒が手に入る時代。じゃあ、どうやってうちを選んでもらえるか?そこが大事ですよね。でも、一番はやはり目の前のお客様を大切にすることだと思っています。お客様が購入されたワインは全部覚えていますから、お付き合いするうちに徐々にその方の好みもわかってくる。前に飲んでいただいたワインの感想をうかがって“じゃあ、次はこちらいかがですか?”と提案していく。お客様ひとりひとりの好みがわかる酒屋でありたいですね」。お客様に寄り添える存在でありたい…ワイン1本1本に書かれた手書きの解説からもその思いが伝わってきます。また、賢二さん、朋美さん、賢二さんのお姉さんと3人のソムリエ資格所有者がお店にいて、幅広い視点からワイン選びを楽しめるのも「花房酒店」の強み。“近所にこんな酒屋がほしい!”この店を一度訪れたら、きっとそう思えることでしょう。

 

 

<編集部コメント>

朋美さんと話していると、ワインに対する知識だけではなく、1本1本に対する思い入れや愛情が伝わり、“それ飲みたい!”という気持ちになります。実際に購入して飲んでみると“さすが朋美さんのチョイス!”と感動し、また彼女に会いたくなりました。ワインを通じて、また会いたいと思わせてくれる…それがソムリエの力なのかもしれません。ホントに近所にこんな酒屋があればいいのに!(N)

 


「都城では“お酒は当然焼酎!”という世界でしたが、徐々に変わってきているのを肌で感じています。酒屋としてもやりがいがありますね」とご主人の賢二さん

 


以前、喫茶店だった場所を酒屋&デリに。酒屋とは思えないオシャレな印象です

 


店内に掲げられた「花房酒店」のコンセプト。お酒と料理のある楽しい時間、楽しい人生を提供したい、という想いが込められています

 


ご飯にもお酒にも合う!と大好評のデリの人気メニュー、ヤンニョムチキン

 


朋美さん、ご主人、ご主人のお姉さん…一軒の酒屋に3人のソムリエがいるというのも「花房酒店」の強み。お客様の好みに合わせた、幅広いワイン選びが可能です

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