特許製法で都城茶の美味しさを引き出す「南﨑常緑園」|宮崎県都城市ふるさと納税特設サイト

特許製法で都城茶の美味しさを引き出す「南﨑常緑園」

 明治2年、お茶農家として都城で創業した「南﨑常緑園」。その後、150年をかけて、栽培だけではなく、自社工場での加工、商品化、小売までを一貫して行うメーカーとして成長し続けてきました。5代目園主・南﨑洋史さんの時代には製法を独自開発し、なんと特許も取得!美味しいお茶に対する情熱は、今も色あせることなく代々の園主に受け継がれています。現在、暖簾を守る6代目の南﨑常倫(みなみざきつねみち)さんにその歩みを伺いました。

 

時代の潮流に乗り
茶づくりをスタート

「南﨑常緑園」が産声を上げたのは、文明開花の頃。中央から派遣された地頭(役人)・三島通庸(つうよう)が現・庄内町を開発し(今でいう町おこし)、お茶の栽培を促進。三島に感銘を受けた「南﨑常緑園」の初代当主・南﨑常右エ門氏が庄内町で茶園を始めたのが原点です。「もともと庄内にはお茶の木が自生していたらしいんです。都城茶の歴史は古く、都城から鹿児島に苗木を運び、鹿児島でも栽培がはじまったといわれています。また、明治時代、日本は外貨を稼ぐために国をあげてお茶を輸出していた。そんな時代の波もあって、ご先祖様が茶園を始めたのではないかと」と南﨑さん。今も、「南﨑常緑園」の茶園は当時と変わらぬ場所にあり、毎年、美味しいお茶の葉を繁らせています。

 

甘さと香りを引き出す
「二段蒸し」で特許を取得

 現会長の南﨑洋史さんが特許を取得したのは、当時、お茶の工程のひとつである「蒸熱」が、“深蒸し”と“浅蒸し”の2種類だけだったから。洋史さんは「浅蒸しは、香りはいいが味が渋い、深蒸しは、甘みはでるが香りが弱い。両者のいいところだけを取り入れられたら、都城のお茶の美味しさをもっと引き出せるのでは?」と考え、生葉を加工する際に蒸気を当てるタイミングを変えた「二段蒸し製法」を考案。それにより、従来の方法では得られなかった香り、味、色、形などのバランスがとれたお茶が完成しました。「父も最初の頃は失敗の連続で、せっかくの一番茶をダメにしてしまったこともあったようです。でも、この製法のおかげで、都城茶の最大の特徴である“香りの高さ”や“まろやかな甘み”が感じられる煎茶がつくれるようになりました」。お茶の生産者で特許を取得しているのは、全国でもあまり例がなく、九州では「南﨑常緑園」がはじめてなのだそうです。

 

その高い品質が評価され
「内閣総理大臣賞」を受賞!

 昭和39年には小売をスタート。「昔、都城茶は農家が栽培し、荒茶(※1)にした後、静岡や京都に運ばれ、他の産地のお茶とブレンドされてその土地のお茶として販売されていたんです。でも、せっかく自分たちがこだわってつくりあげたお茶ですから、自社のお茶を自分たちで売りたい!と小売を始めました」。現在、都城市内でも栽培・製造・販売という一貫した生産方式を取り入れているところが減る中、「南﨑常緑園」は自分たちの目が行き届いたお茶を、お客様に楽しんでいただくことにこだわっています。「自社栽培の茶葉のみを使っているので、自信を持ってお客様に提供できる。自然相手なので、天候の影響などによる出来不出来もあります。でも、お客様にご迷惑をかけないよう、品質は常に一定に保つようにしています」。 “二段蒸し”製法により美味しさを極めた「南﨑常緑園」のお茶。品評会でも高い評価を受け続け、なんとお茶業界ではじめて「内閣総理大臣賞」を受賞しました。

※1 茶葉の酸化を止めるため、生葉を蒸して、揉んで、乾燥させたもの

 

和菓子のように季節を楽しめる
お茶を提案したい

 「最近は急須でお茶を入れるご家庭が減っていますが、一方、嗜好品としてこだわりを持ってお茶を楽しむお客様が増えてきました」と南﨑さん。そんなこだわり派のニーズに応えるべく、今、南﨑さんが考えているのが、和菓子のように季節の到来を感じられるお茶です。「春の新茶の時期は火入れの温度を低くし、よりフレッシュさが感じられるお茶だったり、秋は冷蔵庫に入れて熟成させた茶葉を使い、しっかりとした味わいが感じられるお茶だったり…。年中同じお茶ではなく、季節ごとに茶葉を変えるといったお茶の楽しみ方を提案したいですね」。新しい日本茶の楽しみ方がここから広がっていきそうです。

 

 

<編集部コメント>

店舗の裏には大きな蔵もあり、長い歴史が感じられました。お茶は生もの。茶葉は封を切らなければ冷凍でき、古くなったお茶は炒ってほうじ茶にするのがよいのだとか。カフェインも飛ぶので、夜飲むのにもオススメだそうです(N)

 


「山」の下に「二」という屋号は、一番よりも常に二番手で上を目指していくべし、という思いが込められている

 


4月終わりから5月にかけての新茶の時期は工場もフル稼働!

 


石蔵は最新の冷蔵庫に。一年中5℃に保たれており、都度火入れをして製品にする

 


「機械化が進んでも品質管理は人がしっかり行っています」と工場長

 


100グラム1000円前後の茶葉が売れ筋。贈答用にも人気となっている

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