蔵元直送の名酒ぞろい。丹精こもるお酒の魅力を伝えたい「松石酒店」|宮崎県都城市ふるさと納税特設サイト

蔵元直送の名酒ぞろい。丹精こもるお酒の魅力を伝えたい「松石酒店」

 「松石酒店」の創業は、いまから120年以上前。かつては島津邸にもお酒を卸していたという老舗です。全国からの信頼も厚く、日本中さまざまな地域の蔵元から直接、仕入れをおこなっています。

 「全国にいい蔵元はたくさんあります。その土地によって水が違うため、酒の味にも違いが出ます。できたてで飲む味と、熟成させて飲む味も違う。一生懸命つくられているお酒のおいしさを伝えていきたいと思っています」

 と言うのは「松石酒店」4代目の松石晃児さんです。ご自身もお酒が大好き。直接、蔵元に足を運び、さまざまなお酒との出会いを楽しんでいます。

 

【自ら蔵元に足を運び、気に入ったお酒を応援】

「親父の代からお付き合いのあった蔵元さんや、自分で気に入った蔵元さんにお願いして直接、取引をさせてもらっています」

 と松石さん。無名であろうと、いいものはいい。その信念を持ってお付き合いを続けた結果、世に知られるようになったお酒もあります。その一つが、いまや世界的な評価を受ける日本酒「獺祭」です。

「応援していた蔵元さんが評価されると、やっぱり嬉しいですね」
 控えめながら、その喜びが伝わります。

 

【霧島山麓の恩恵を受けた都城の水が、いい焼酎を生む】

 そんな松石さんイチオシの焼酎が、都城に蔵を持つ柳田酒造さんの大麦焼酎「べいすん」です。「松石酒店」では、この焼酎をふるさと納税の返礼品にしているといいます。聞き慣れない“べいすん”という響きに戸惑っていると、
「“べいすん”とは、英語で盆地のこと。つまり都城のことですよ」
 と教えてくれました。

 

 オレンジのラベルはアルコール度数が25度。緑のラベルは20度。このラベルの商品、実は店頭には並んでいません。ふるさと納税のお客様に贈るため、松石さんがデザインされました。

 

「感謝の気持ちをこめて、つくりました。緑のラベルは、畜産王国・都城を表現して、文字は牛柄。『Beisun』の“B”は豚の鼻にしています」
 と茶目っ気あふれるデザインです。

「柳田酒造さんの焼酎には、霧島山系の地下水が使われています。いま湧き出ている水は、どれくらいの時間をかけてろ過され、地表に出てきたんでしょうね。膨大な時間と自然が育んだ水ですから、それはまろやかで、おいしい。『べいすん』はレモンを添えて、ぜひハイボールでお楽しみください」

 焼酎でハイボール。宮崎では人気です。食中酒としても最高だと、飲食店でもおすすめされます。早速、「べいすん」ハイボールを試してみました。フルーティーな香りが爽やかで、さっぱりとした飲み口。どんな料理にもよくあい、ウイスキーのハイボールとは一線を画したおいしさです。うん、これはいい。ぜひ一度、お試しください。

 

【蔵元の魂がこもったお酒をお客様に届けたい】

 福岡の大学を卒業後、福岡で就職した松石さん。28歳で都城に戻り、家業の手伝いを始めます。

「親父とは意見が合わないこともありましたが、お客様にも助けてもらいながらやってきました。親父の調子が悪くなってからは、継いでいかないといけないと思うようようになりましたね」

 お父様亡きいま、松石さんは姉の神野直子さんと店を守ります。

 お姉様だけあって、直子さんには弟の松石さんにはない記憶があります。それは、幼い日のご実家での思い出です。

「都城の霧島裂罅水は、とてもいい水です。その水を使って、昔はうちで『ダイアサイダー』という商品をつくっていました。テレビでCMも流していて、幼い頃にわたしも出演していました(笑)。私たち子どもにとっては工場が遊び場で、走り回っていました。住み込みで職人さんもいて、それはにぎやかでしたよ。外は虫の声がにぎやかでね。自然ゆたかで……いい思い出です」

 と直子さん。のどかな風景が目に浮かぶようです。

 老舗の風情がただよう店内は居心地がよくて、ついおしゃべりも弾みます。この雰囲気づくりに一役買っているのが、商品につけられた木札です。

 

 古い木製の酒樽を解体して、直子さんが手づくりしました。この味わい。商品の魅力も増すような気がします。

 

 試飲もできます。さまざまな形のお猪口が用意されていて、器選びでも楽しめそう。こんなお猪口で試飲だなんて、想像しただけでワクワクします。

 

「ネット社会の便利さもいいですが、顔が見える関係はこれからもずっと大切にしていきたいですね。蔵元ではみなさん、個性を生かした素晴らしいお酒をつくっている。一緒に商品を育てていくつもりでお付き合いさせてもらっています」

 と、松石さん。蔵元さんと一緒に商品を育てる。素敵な言葉です。伝統の一本も、新しいブランドも、松石さんのような酒屋さんの存在があって初めて出会えるもの。さまざまなご縁を経て、私たちは自分の求める至福の一杯に巡り会えるのだと気づかされました。

 

〈編集部コメント〉

流行に左右されずに、いいと思ったものを応援しつづけて、蔵元さんとの信頼関係を築いてきた松石さん。蔵元さんを敬い、お酒を大切に扱う松石さんのお人柄も重なって、「松石酒店」に並ぶ商品はどれも魅力的に見えました。求め、求められる関係から生まれる幸せのカタチを見せてもらった気がします。
店内にはお酒以外に、松石さんが「これはいい!」と太鼓判を押すオリーブオイルやお醤油がありました。季節の野菜やお魚に少したらしていただくと、バツグンにおいしいのだそうです。それを聞き、早速購入。教えていただいたとおり試してみると、やっぱりおいしい! 豊かな時間を紡いでくれるお酒とお料理。この出会いに、感謝です。

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