スーパーフード「発芽にんにく」で心と身体の健康を提供する「芽ぐむ和(めぐむわ) 合同会社」|宮崎県都城市ふるさと納税特設サイト

スーパーフード「発芽にんにく」で心と身体の健康を提供する「芽ぐむ和(めぐむわ) 合同会社」

 近年、栄養価の高さから“天然のサプリ”とも呼ばれるスプラウト(発芽野菜)が注目を集めています。中でも「芽ぐむ和 合同会社」(以下:芽ぐむ和)の「発芽にんにく」はアミノ酸の一種であるGABAが一般的なにんにくの約35倍!というスーパーフード。にんにく独特の匂いも残りにくく、芽も根もまるごと食べられます。手掛けているのは鹿児島から都城に移住した井上志講(しこう)さん・佑霞(ゆか)さんご夫妻です。お二人に発芽にんにくに賭ける想い、そして描く未来について伺いました。

 

生きる希望も失くしたつらい経験から
「人々に健康をもたらす野菜をつくりたい」と
にんにく栽培を決意!

 「土を触っていたら元気になれるんです」と志講さん。鹿児島で会社員をしていた頃から、リタイヤ後に農業をしたい!と決めており、肥沃な大地と美しい水に惹かれ、2016年に鹿児島から都城に移住しました。

 新生活を始めた頃、井上さんご夫妻を、出産直後の次女を亡くすという突然の悲劇が襲います。心身ともに生きる希望を失い、身を斬られるような辛い日々…。しかし、そんな両親をカナダから帰国していた長女・由妃代(ゆきよ)さんが支えてくれたそうです。「当時は言葉にならないくらい辛く、無力感しかなかったですね。ちょうどその頃〈発芽にんにくを栽培してみないか?〉という話をもらって、長女が調べてみたところ、にんにくはアメリカ国立がん研究所が発表した“発がん抑制効果が高い野菜”の中で1位になっていることがわかりました。長女は〈発芽にんにくはこれからの時代に求められる野菜だと思うから、作ってみたら!〉と強く勧めてくれました。私たちも、身体にいい野菜をつくって、みなさんに健康を提供することが娘の供養にもなるんじゃないかと考え、発芽にんにくの栽培を本格的に始めることにしたんです」。

 休むことなく、夢中になることで悲しみも和らぎ、娘の供養にもなると信じ、仕事に没頭する日々…、こうしてお嬢さんが亡くなった日からちょうど1年後にあたる2018年1月11日に「芽ぐむ和 合同会社」を設立。井上さん夫妻の新たな挑戦が始まりました。

 

日々手探りで栽培法を確立し、
驚異のスーパーフードが誕生!

 「芽ぐむ和」の発芽にんにくは、自社の畑で無農薬露地栽培したにんにく球を手で剥き、一粒ずつ水耕栽培で発芽させています。栽培室には専用ポットに入り、特殊なLEDライトに照らされたにんにくがずらり!「発芽にんにくは栽培法が確立されていなかったので、この4年間は試行錯誤でした」。栽培室には井上さんの試行錯誤から生まれたこだわりが詰まっています。栽培には酸素濃度を調整した都城の地下水が使われ、壁は珪藻土、室温は一定にキープ。クラシック音楽が流れる空間で24時間 LEDを当てて発芽させています。

 井上さんの苦労の甲斐あって、「芽ぐむ和」の発芽にんにくには、血圧を下げ、ストレスも緩和するといわれている「GABA」成分が通常のにんにくの約35倍、一般的な発芽にんにくと比較しても約2.5倍含まれています。気になる匂いが残りにくいのも嬉しい限り。「この結果には驚きました。ストレスの多い社会でお客様に元気を届けられたらと願っています」。「芽ぐむ和」の発芽にんにく一粒一粒には井上さん夫妻の熱い想いが込められているのです。

 

販路を開拓すべく知恵を絞るもコロナでストップ。
強力な助っ人を得て、次なるステージへ

 素晴らしい食材を開発したものの、次の課題となったのが販路でした。「発芽にんにくの認知度はまだ低く、せっかくお店に置いてもらっても、お客様になかなか手にしてもらえませんでした」。そこでふたりは都城市内で開催されるマルシェに積極的に参加。素揚げした発芽にんにくを試食してもらうことに。「芽も根もまるごと食べられて、匂いも残らない!美味しいからとにかく食べて!とお渡しすると、〈これはいいね!〉〈美味しい!〉とみなさん買ってくださいました」と佑霞さん。料理上手な佑霞さんはにんにく料理をふんだんに盛り込んだ500円のワンコインランチ会も定期的に開催し、普及に尽力しましたが、その矢先コロナ禍に。マルシェもランチ会も開催できない状況になったため、ECサイトを立ち上げました。「とにかくできることはなんでもやろうと思い、発芽にんにく入りの醤油糀や味噌など、加工食品の製造にも着手しました」。

 当時、商品化のためのアドバイザーを務めていたのが、現在社員となった管理栄養士の久松愛さん(写真)です。大手コンビニなどの商品開発などに携わっていた久松さんの手腕に惹かれた井上さんは「ぜひうちに来て欲しい!」とスカウト。久松さんも「こんなに身近に素晴らしいスーパーフードがあったなんて!この食材に賭けたい!」と入社することに。強力な助っ人を得て、加工品の開発や製造、販売もスムースに進んでいきました。現在、久松さんは広報も担い、インスタグラム(@megumuwa)も担当しています。

 

夢は障害者の方と
共に働ける会社にすること。

 「芽ぐむ和」のもうひとつの看板商品が黒と白、2種類の生きくらげです。「以前食べた生きくらげの刺身が本当に美味しくて!加えてビタミンDが豊富で身体にもいい。国内に流通しているきくらげのほとんどが輸入物なのですが、都城の美しい水を使って栽培すればいいものができると思って始めました」。特殊な菌床を使ってハウスで生産する生きくらげはネット販売でも好評です。

 多忙な日々を送る井上さんですが、近くの保育園の園児たちを芋掘りに招待し、餅つき大会を開くなど地域の活動も積極的に行っています。「生きている間に、少しでも世のため人のためになることをできたらと。この仕事を始めた時〈障害者の方を雇用できる事業にしよう!〉と家族で決めていました。来夏あたりにはスタートできそうで、楽しみにしています」。これからも「芽ぐむ和」がつくる幸せの“和”が広がっていきそうです。

 

 

<編集部コメント>

取材当日、素揚げや味噌をつけた発芽にんにくをいただきましたが、本当に美味しくて取材スタッフ一同感激!たくさん食べても胃もたれもなく、発芽にんにくは伸びしろが大きい食材だと実感しました。(N)

 

にんにくは一晩水に浸してから剥いていく

 

左から発芽にんにくの素揚げ、にんにく味噌をつけたにんにく、にんにくの天ぷら。「発芽にんにくは都城自慢の焼酎のおつまみとしても最高です。お肉に巻いて焼いても美味しいですよ」と井上さん。ちなみに井上家では毎日発芽にんにくを食べていて、佑霞さんの花粉症も自然治癒したそう

 

「芽ぐむ和」の発芽にんにくは特殊な波動を送って育てられているため、根がぐるっと巻いている。食感もシャキシャキ!

 

2022年9月の台風で生きくらげのハウスは崩壊。「これから建て直しです。きくらげを移動させていたのが不幸中の幸いでした。次はウコンにも挑戦したいですね」とのこと

 

発芽にんにくのコクと旨味がしっかりと感じられる醤油糀と味噌

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