専門店の味と、家族で行けるアットホームさを兼ね備えた居酒屋「香餌莉屋(かじりや)」|宮崎県都城市ふるさと納税特設サイト

専門店の味と、家族で行けるアットホームさを兼ね備えた居酒屋「香餌莉屋(かじりや)」

 宮崎の名物料理である「鶏の炭火焼」。宮崎の美味しい地鶏を炭火の遠赤外線効果で一気に焼き上げ、旨味を閉じ込めた炭火焼は格別の美味しさです。都城市内で人気の「香餌莉屋(かじりや)」も、そんな「鶏の炭火焼」の名店。店主・大矢次郎さんが考案した「香餌莉焼」を求めて、今日も多くの人が集います。長年愛されてきたお店ですが、2020年から満を持してふるさと納税の返礼品提供事業に参入。こだわりや今後の目標などを伺いました。

 

子連れ大歓迎!の“家族居酒屋”

 都城市出身の大矢さん。もともと飲食とは関係のない職業に就いていたものの、仕事で飲食店を回っているうちに、徐々に飲食業に惹かれるように。客として通っていた鶏料理の人気店で3年間修行し、30歳で独立開業しました。

「オープン時はちょうど子どもが生まれたばかり。妻は子どもを背負って仕事を手伝ってくれたのですが、すごく大変そうでした。そんな様子を見ていたので、店を移転する際、子どもが自由に遊べるスペースを作ろう!と思ったんです。時には運動会状態になることもありますよ(笑)。でも、それもアリ!うちが目指しているのは子連れでも来やすい“家族居酒屋”なんです。」

キッズスペースがあることで、先に食事を済ませた子どもたちも退屈せずに過ごせ、親もゆっくりと食事を楽しめているのだとか。メニューも名物の「香餌莉焼」のほか揚げもの、一品料理、サラダ、ご飯ものなど種類も多く、炭火焼専門店というより居酒屋の印象。実際に来店される約15%はお子様連れのお客様となっているそうです。

 

焼き方次第で食感が変わる
旨味たっぷりの「赤鶏」

 「香餌莉屋」を訪れるゲストがお目当てにするのがお店の名前を冠した名物「香餌莉焼」。霧島連山山麓にある養鶏場でのびのびと育てられた、赤鶏の新鮮な朝引きモモ肉を使っています。

「この店を始める際、どんな鶏肉を使おうかと考えて養鶏場を回り、試食を重ねてこの鶏に出会ったんです。南九州には“さつま地鶏”や“みやざき地頭鶏(じどっこ)”など、有名な地鶏もありますが、この赤鶏こそ自分が求めている味に一番近かった。プリッとした噛みごたえがあって、噛めば噛むほど味わい深いんです。焼き方によって硬くも柔らかくもなるという不思議な鶏なんですよ。」

炭火に落ちた鶏の脂が炎と煙を立ち上がらせ、燻したような黒い姿に変わっていく「香餌莉焼」、その旨味は絶品です。すべて注文が入ってから焼き上げ、「硬く仕上げて!」といった焼き加減のリクエストにも応じてもらえます。

 

鶏の旨味をぐんと引き立てる
黄金色のスープ

 「香餌莉焼」の美味しさを作るのは素材=赤鶏だけではありません。厨房では2日かけてじっくりと鶏ガラを炊いてスープをとり、これを数回濾して黄金色の「鶏だし」を作っています。「鶏だし」は雑炊など、他の料理にも使われる店の味のベース。この「鶏だし」に昆布と天然調味料を加えた「鶏ダレ」を下味として揉み込み、焼き上げたのが「香餌莉焼」です。

「うちだけの味わいを出したいと試行錯誤した結果、この方法にたどり着きました。徐々にお客様から“美味しかったので知り合いに送ってあげたい!”というお声もいただけるようになったので、テイクアウト商品を開発したんです。ふるさと納税制度がスタートし、市からもお声をかけていただいたのですが、当時は店を営みながら安定した生産体制をとれるのか不安で、すぐに踏み切れなかった。でも、徐々に慣れてきたというのもあり、参加させてもらうことにしました。これからは販路拡大も含め、積極的に取り組んでいきたいと思っています!」

 

鳥インフルエンザの際も助けられ…
これからも街の人々と歩みたい

 店の2階に上がると広々とした宴会場が!なんとこちら最大60名までの収容可能なのだとか。

なかなかこの人数が一堂に会せる居酒屋がないらしく、よく使っていただいています。特にうちは子連れ歓迎なので、学校関係の会合(保護者同伴の食事会など)が多いんですよ。14年間お店をやっていると、保護者と一緒に来ていた子がいつの間にか親になって、子どもを連れてくるようになったりしますね。三世代一緒にいらっしゃることもありますよ。成長を見守っていけるようで嬉しいですね。昔、鳥インフルエンザが流行して不安になっていた時、地元のお客様が“俺たちが食べるわ!”とご来店いただいて本当にありがたかった。その時の思いが身に染みています。これからも地元密着の店として頑張っていきます。」

赤ちゃんから年配の方まで幅広い世代が居心地よく過ごせる「香餌莉屋」、これからも “家族居酒屋”として地元の人々に支持されていきそうです。

 

 

<編集部コメント>

自らの経験をもとに、子連れ歓迎の“家族居酒屋”にしたという大矢さん。店の片隅に作られていることが多いキッズスペースも、ここでは玄関正面に広々と確保されていて「子連れでも周囲に遠慮せずにゆっくりとくつろいでほしい」という大矢さんの思いが伝わってきました。(N)

 


こちらがキッズスペース。絵本や漫画、おもちゃなどが揃っている

 


「香餌莉焼」同様、ほとんどの人がオーダーする「鶏のタタキ」。注文が入ってから作るので温かい!

 


1階もほとんどの席が半個室となっており、ゆったりと寛げる

 


鶏油(チーユ)をかけながら、炎と煙を立たせ、釜戸の熱で旨味を閉じ込めていく

 


その名の通り、身が赤い赤鶏。焼く直前に「鶏だれ」を揉み込み、旨みを引き出している

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